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東宝ホーム 本社会社案内・IR情報社長の月刊Blog
令和3年3月18日 吉永小百合

彼女は私より2歳年上、昭和20年生まれであるから、今年76歳だと思う。
私が高校生のころ、吉永小百合に夢中になり、吉永小百合の3本立て映画をよく観に行った。
今でこそ、映画は1本しか上映しないが、当時は2本立てが普通で、いつも満席、横から、
後ろから、立って観たものです。
映画を鑑賞中、彼女の言った言葉は全部自分に投げかけているような気がして、映画館を
出た時は、彼女の彼氏になったような気分で高揚したものである。
まさに青春映画、青春時代であった。
その後、歳を重ねるにつけ、彼女の映画は社会性を帯び、高校生の様な高揚感がなく、
物語として鑑賞するようになった。
昨日、小倉昭和館に、吉永小百合の『伊豆の踊子』と田中裕子の『天城越え』の2本立てが
来ていた。当日が最終日だったので、是非と思って出かけた。
コロナで、映画を自粛しており、1年ぶり以上の映画鑑賞であった。
そこには、18歳の吉永小百合、劇中では16歳の設定。
輝き、はじけるような小百合がいた。
昔のように、自分に語りかける吉永小百合がいた。
旅先で出会い、少しの間、旅芸人の仲間と一緒に過ごした間に芽生えた恋なのか憧れなのか、
若い二人の引き付けあう気持ち、言い出せないが、相手に知ってもらいたい気持ち。
結果として何も起こらない。二人の気持ちは分かる。一瞬にして高校生に逆戻り。
初恋は淡い。でも、記憶に鮮明に残る。
川端康成は、このような経験をしたから小説にできたのだろう。
私は川端より何十年も遅く生まれているのに、私にはこのような記憶がない。待てよ、川端も
体験はないが、妄想、願望でこの小説を書いたのかもしれない。
吉永小百合から川端康成に想像が飛躍。推理好きの高校生に変身。
同時上映の『天城越え』も松本清張の小説で、田中裕子と緒形拳の演技も秀逸でした。
内容構成も素晴らしく、見ごたえ十分、感動です。

夜は、北九州芸術劇場で『俺たちは天使でない。』 和製ミュージカル鑑賞。
これも故いずみたく氏が作った劇団で、ほろっと涙ぐむ場面あり、みんなが手拍子する
場面あり、見ごたえ、聞きごたえがありました。足で床を鳴らす場面は映画『ボヘミアン・
ラプソディ』を彷彿させる状態で、小さいながら全員盛り上がりました。
久しぶりに仕事と全く離れた一日でした。時々はこのような一日も大切かなと感じています。

2021.03.19 12:21