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東宝ホーム 本社会社案内・IR情報社長の月刊Blog
令和5年9月23日 病(やまい)

8ヶ月間の闘病生活を経て家内が永遠の旅に旅立った。
悲しくて、寂しくて仕方ない。言葉を出すと涙が出てしまう。
家内の事を言っているわけでない、病気のことを言っているわけでない
普通の日常会話なのに、涙声になる、涙が出る。言葉が嗚咽に変わる。
寂しくて、寂しくて、仕方ない。
75歳であった。最近の実年齢は、7割掛け、8割掛けと言われているから、
7掛けならば53歳、8掛けならば60歳。まだまだ二人で旅行にも行けた
はず。
明るくて、理知的で、気遣いと感謝の気持ちを持った私には過ぎた家内で
あった。料理も上手であった。何よりも私の仕事の最高の理解者で、最大の
応援団であり、たった一人の仕事の相談者であった。
仕事の構想を語り、手順を述べ、組織、体制までいろいろ話した
仕事のやり方が自分の独りよがりになっていないか、チェックするために
仕事について話した。彼女の反応は非常に参考になった。
家庭に仕事を持ちこまないほうがいいのかもしれないが、私は全く逆で、
彼女も仕事について関心を持ってくれた。
その相棒が突然いなくなった。
これからの日常がどうなるのか予想がつかない。2歳になる愛犬がいるので
その面倒をみながら、日常を少しづつ受け入れていかないといけないのだろう。

何故、彼女の癌に気づかなかったのか?
毎年会社では健康診断が義務付けられている。家族の健康診断の手配もして
くれている。
毎年、健康診断に行くようにと言ってきた。彼女は健康に自信があったのか、
忙しかったのかここ十数年受診していない。
でも、近所のクリニックでは2か月に一回のペースで血液検査を受けている。
胃潰瘍の薬も処方されていた。
胃潰瘍の進化系が胃癌だと私は思っている。

臨終の数日前、健康診断に行け、行けというだけで、自分が連れて行かなかった
ことに気づいた。
健康診断を二人の年中行事に組み込んでおれば、早期発見、治療もできたのに、
悔やまれてならない。
こんな簡単なことに気づかないなんて最低の夫だ。死ぬ直前に分かるなんて
冷たい男だ。

最後の抗がん剤治療を受けた時、血液検査の結果を見て『検査結果はなんとか
基準をクリアしているから、抗がん剤を打ちましょう』と主治医が言った。
抗がん剤の医者の所に行き、2次診断を受けた時、『膀胱に炎症反応が出ている。
主治医は何と言っていましたか?』「数値はぎりぎりだが打ちましょう」と
言ってました。『…そうですか。それでは打ちましょう。』
あの時に体に炎症反応が出ているので今回は中止しましょうと主治医が言って
くれれば、悪夢のような19日間は来なかったかもしれない。

緊急入院して点滴だけで命を永らえた19日間、辛かったと思う。
『水』『アイス』『ごはん』と言った言葉が頭から離れない。
こんなことすら叶えてあげられない。苦しくて仕方ない。
書くことで少しづつ日常を創ることができるのではと思っている。
もう少し、自分が頑張らねば、家内のためにも。

2023.09.23 10:51 | 固定リンク