テクノロジー
東宝ホームのテクノロジーを、「断熱・省エネ・快適」「構造・耐震・制震」「健康・安心・保証」の3つに分けてご説明いたします。
家族の健康を守る家
快適な居住空間の室内温度はどれくらい?
一般的には、
夏の快適な温度:25℃〜28℃
夏の快適な湿度:45%〜60%
冬の快適な温度:18℃〜22℃
冬の快適な湿度:55%〜65% と言われています。
冬の方が高い理由は空気が乾燥していることや気温が低いため湿度による不快感があまりないから。
夏の場合は、気温が高いため、湿度による不快感を感じやすいのです。そのため夏が冬より湿度が低い方が快適に暮らすことができると考えられています。
また、快適に眠れる温度は25~28度であり、湿度は50~60%程度と言われています。そして布団の中が33℃前後になるのが理想と言われており、眠りにつきやすい温度とも言われています。
冬場で人にとって危険な室内の温度はどれくらい?
WHO(世界保健機関)は2018年11月、冬の住宅の最低室内温度として「18℃以上」を強く勧告しました。
高齢者や小児はそれよりもさらに温かい温度が推奨されています。
冬に室内での温度差(例えば、リビングと脱衣洗面所や浴室の温度差)が大きいとヒートショックと呼ばれる疾患で亡くなる人が多いので住宅内の温度差が無いようにしなければなりません。現代社会において健康とは『冬をいかに暖かく過ごすか』を追求することにあると言われています。
※ヒートショックとは温度の急な変化が体に与える衝撃のことです。
急激な温度差は、血圧を大きく変動させ全身の血流量の減少を招きます。その結果、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こし急死してしまう可能性があるのです。
冬の室内温度の推移による人体への影響
英国では「家の寒さと死亡率の関係」を数十年にわたり調査し、その結果を「住宅の健康・安全性評価システム」として公表しています。英国保健省では冬の室温は推奨温度であることと、部屋全体、住居全体の温度差が少なくなるように保つこともポイントであるとしています。
英国の冬期室内温度指針(英国保健省)
一般的な昔ながらの住宅において、冬の寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、体表面の温度が急激に10℃程度下がる場合があります。寒冷刺激によって血圧が急激に上昇、心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクも考えられます。
東宝ホームでは、大切なご家族を健康リスクから守るためにも、快適な住環境を備えたマイホームづくりをおすすめしています。
夏場の温度・湿度による人体への影響とは?
夏の気温が高い日に、人体に及ぼす危険なことに『熱中症』があります。
熱中症のリスクを高める要因の1つとして、「高い温度と湿度」が関係しています。熱中症になる件数が最も多い場所が「住宅などの室内」なのです。体力の劣るご高齢の方やお子様は特に注意が必要です。
東京消防庁によれば、熱中症発生場所の約4割が敷地内全ての場所を含む住居となっているのです。
(参考)
救急要請時の発生場所では、「住宅等居住場所」が3,232人で全体の40.6%を占め最も多く、次いで道路・交通施設が2,076人で26%を占める。
(期間:平成30年6月~9月 n=7,960人)出典:東京消防庁
東宝ホームの『冬はポカポカ、夏はサラサラ』な家づくりは、ただ快適なだけでなく、健康を守る事にもつながっています。
『快適な室内環境をつくること。』は住宅の中のどこの部屋、廊下に行っても快適な室温があまり変わらない環境にするために『断熱性能』『気密性能』『換気性能』の3要素が欠かせないのです
高断熱住宅と健康との関連
国土交通省によると、北海道などの断熱性の高い住宅が普及している地域では、冬場の死亡増加率が少ない傾向にあると示されています。
断熱性能の良い住宅は、冬場の気温の低下を防ぎ、夏場の気温の上昇を室内に伝えにくいため、年間を通して快適な室温を保ちます。室温の上下がないことで、温度環境による身体への負担が軽くなるのです。
家族の健康を守るためには、高気密・高断熱の家にして『冬はポカポカ、夏はサラサラ』の家にすることが大切です。