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東宝ホーム 本社会社案内・IR情報社長の月刊Blog
令和7年9月13日 生き別れ、死に別れ

昨日が妻が亡くなって、2年目の命日だった。
私が日中仕事で留守にしているのを知っているため、ごく限られた人しか弔問に
来られなかった。日常から徐々に妻が遠くなり、友人たちの記憶の中にしか存在
しなくなる。それは自然の流れで、当然だし、そうでなければ現実の生活がなり
立たない。私にとっても周囲に気遣わず、日々が送れるので良いと思いながらも
寂しさが残る。
昨夜も訪れた人が、療養中、妻がもし私が死んだら主人は生活ができるか心配
していたという話を聞いた。私の持病を心配して毎日弁当を作り、食生活管理を
してくれた。自分が死んだらそのような事ができるのか、心配してその方に話し
たんだと思った。ずっと私の事を心配し続けて、妻には感謝しかない。
自分の病気の事よりも私の事を心配してくれ、母親のような存在で、私には慈母
観音のような人であった。

生き分かれ、一般的には離婚。   死に別れ、その字と通り、死別。
離婚のときは、相手に対して未練が残らない、残らないばかりか忘れたい。
死別の時は、いつまでも未練が残り、現実を受け取ろうとしない。
現実を受け取ろうとしない感情は、女性より男性の方が強く、思い出の中に暮し、
いつまでもメソメソし、新しい一歩を踏み出そうとしないという話を聞いた。
なるほどと実感した。女性の方が現実的で強い。
人にもよるが統計的には女性がリアリストで、男性がロマンチストらしい。
女性が再婚相手を探す時、生き別れに嫁いでも、死に別れに嫁いではいけないと
いう言い伝えがあると聞いた。
死に分かれた男性は、亡くなった先妻の事を思い続けて、新しい家庭を築くのが
下手で、円満な家庭づくりができないという理由らしい。
これらも人それぞれの性格、価値観、現実観察眼などによると思う。
人間の寿命が分からないのは厄介である。平均寿命の考えがあり、それを根拠に
自分の将来を探る。健康的に死ねるか、非健康で死を迎えるか、これも全く不明で
ある。
ただ、間違いなく死ぬことは定理なので、その支度もせねばと思っている。
これも厄介で、自分に子供でもいれば、どんな役立たない子供でも彼を
中心に考える。私のように子供がない時には、どうすれば?
加藤茶のようにずいぶん年の離れた女性の世話になるか、
紀州のドンファン事件のように契約結婚の末、事件的死に方をするか。
ドンファンのように金も資産もないから、契約結婚はあり得ない。
加藤茶のような、愛情で結ばれれば、亡き家内も安心するかもしれない。
愛情という感情も実体が分からない。調子が悪い時に人を慈しみ、支援するのが
愛情、友情だと思っている。その状態にならないとその人の真の性格は見抜けない。
亡き妻は、私がよい時も、悪い時も支えて続けてくれた。これが愛情だと思った。

2025.09.13 16:05 | 固定リンク