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快適な住まいを提供いたします。
明けましておめでとうございます。
今年の元旦は、愛媛松山の兄の家で迎えました。
1月2日には兄弟4人が集まり、楽しいひと時を過ごしました。
妹から、昔、子供のころ親子6人で迎えた正月を思い出したと手紙をもらい、本当にその
ような雰囲気でした。
それぞれの子供たちも巣立ち、兄弟4人も70歳代になり、4人とも元の家族状態に帰った
からでしょうか。来年も同じ形で集まりたいものです。
仲代達矢の芸歴70年の記念劇『左の腕』を鑑賞しました。
19歳で演劇の世界に入ったと言いますから、今年89歳です。
松本清張の時代劇、過去いろいろな人が演じてきた人情物です。
タイトルは違いますが、同じ内容のドラマなど見た記憶があります。
仲代の年齢に合わせ、脚色しています。大立ち回りもありますが、往年の鋭い動きは
できません。しかし、89歳という年齢を考えるとすごい稽古と鍛錬が想像できます。
今回の出し物は1時間30分、通しで演じられました。
舞台は一場面だけで、変わることはありません。
舞台の状況が変わる都度、照明が消され、次の状況を予想する音楽が流されます。
一般の演劇より、その回数が多く、暗闇になる時間も長かったような気がいたしました。
暗闇に次の場面を想像する。これが非常に新鮮でした。
今の時代はスマホで何でもすぐに回答が出て、考えたり、予想したり、想像したり
する状態が少なくなっています。
暗闇と音楽、本当に新鮮でした。新しい発見です。
高校1年生の時、知り合いの4歳年上の先輩に誘われ、石鎚山に登山しました。
石鎚山は西日本一の高い山で、今はロープウェイで行けますが、当時は歩くしか方法
はなく、急坂の岩山を必死で登り、山頂の山小屋で一泊しました。
その時の暗闇の中で見た星空の美しさ、星の大きさの感激が今でも脳裏に焼き付いて
います。
今回の演劇の合間の暗闇に同じ感動を覚えたのは何故でしょうか?
不思議です。
現代に必要な空間、必要な時間があるのではと示唆しているように感じます。
想像が創造を生む。自分で考える。予想する。推測する。
今の時代に失われつつある自分で考える習慣。これが大事だと思いました。
劇は観る人によっていろいろな見方、いろいろな感動があります。
年の初めに仲代達矢の現役最後になるかもしれない良い劇を観ることができました。
感謝です。