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地域密着で取り組む住宅メーカー。
安定した経営と確かな家づくりを続け、
快適な住まいを提供いたします。
先月末不覚にもコロナに感染した。ワクチンを5回打っている効果があった
のか、37度5分の発熱が1日半だけであった。しかし、家庭内隔離を余儀なく
され、一週間ほど家族と近くて遠い生活を送った。
家族といっても、子供に恵まれなかったものだから、家内と二人だけの生活
である。普段は食事後テレビを観ながら、一日の出来事を話すことが主で、
私はほとんど仕事の話、自分の考えていることを話し、彼女に意見をもらう、
自分の考え方がずれていないかどうかを確認している。
他の人は自宅に帰れば仕事の話をしないということをよく聞くが、我が家は全く
逆の生活である。結婚以来変わっていない。彼女も現実に観ていないが内容は
よく知っている。社員の名前も憶えている。私の唯一の相談相手である
彼女の趣味はお茶なので、裏千家淡交会の運営の話、稽古、お茶会、仲間との
打合わせ内容、電話をそばで聞いているとこのような活動をしているのだと
いうことがよくわかる。
私も淡交会の運営などについて意見を言うこともある。
そのような日常であるが、コロナで監禁状態になり、ラジオと読書の一週間
であった。
近年小説はほとんど読まず、仕事に関することだけに専念していたのであるが、
昔読んだ小説を取り出し、読み返した。
浅田次郎の『鉄道員』『ラブレター』『角筈(かどはず)にて』
どれも家族の話である。涙があふれ出るような内容、人の生き方、その人に
関わる家族の思い、想いを伝えきれなかったり、表現できなかったり、その
チャンスを逃していたり、でも深い想いがどの小説にもあり、グッときた。
この2月で76歳になった。家族への想いがますます、強く、深くなり、いと
おしくなった。
できるだけ永く家族と笑顔の生活を望んでいる。