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東宝ホーム 本社会社案内・IR情報社長の月刊Blog
令和元年11月9日 悪女について

気が付くと、暦もあと一枚を残すだけになりました。
いつもいつも年の速さを感じます。
今年はいろいろな災害がありました。50年に一度、このような表現の大災害、台風銀座
と言われた九州はさほど被害もなく、思ってもみなかった関東、甲信越の台風被害、水害。
日本の気候が変わっている。世界の気候も・・・。
原因は温暖化、海水温の上昇が気候変動に大いに影響。
海水温の上昇で大型で、強度の台風の発生。
このままでは今後ますます酷くなっていきそうです。
我々にできることだけはやらないと・・・と思っています。
幸い我々の造っているのは木造住宅なので、鉄と違って炭酸ガスを大きく発生させる
構造材でない。植林して再生できる循環型の材料が主なので、地球環境を破壊しない。
屋根には太陽光を搭載させて、自然エネルギーを創電する。断熱性能を上げエコエネル
ギー住宅を造る。今行っている施策を推進しようと思っています。

今日の表題の悪女についてとは全く関係のない話になりました。
一か月ほど前、本屋をまわっていると、『悪女について』という本が並んでいました。
著者は、有吉佐和子さん。もう亡くなって何十年になります。
その方の本が店頭に並んであり、今話題になっているというポップが書いてありました。
懐かしもあり、即、購入いたしました。
20歳代前半のころ、有吉さんの本に夢中になり読みました。
悪女は読んだ記憶がなく、買った次第です。
30代のころから、組織のまとめ役的な任務が多く、仕事に関連する本ばかりでいわゆる
小説的な本には遠ざかっていました。
歴史的なもの、人の盛衰、国の興亡、生き方・・・それぞれ自分の考えを確立するのには
役に立ったと思っています。
久しぶりに仕事と全く関係のないと思われる本を手にしました。
これがまた、面白いのです。
睡眠不足を誘う麻薬でした。
ストーリーの主役の女性は自分から語らない。
全て第三者が、その方から観た主役の女性を語る。
善人だという人もいる。悪女だという人もいる。実体は・・・。
最後まで謎のままなのですが、読者なりのイメージで終わる。
このような構成の小説は初めてでした。
解説では、舞台の脚本の様式と言っていました。まさに、第三者がそれぞれの舞台で
主役の人となりやエピソードを語ることでその人物の生い立ち、性格、目指していた
ものがおぼろげながら、見えてくる。読者に推理、推測がつぎつぎと湧き起こる。
したたかな女性像が現れる、しかし、それが本当かどうかは不明。

仕事を離れ、このような小説をいつも読んでみたい衝動が起きました。
しかし、もう少し仕事を続けなければなりません。
仕事をしながらもこれ位の余裕ができなければとも思いました。
過去に読んだ小説をもう一度読み返すのも負担がなくて読みやすいし、昔と今では
読み方も受け取り方も変わっているはずなので挑戦してみようと思っています。
少しは自分の時間を作る必要を感じています。
有吉佐和子の『悪女について』  これはお奨めです。

2019.11.09 04:42