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安定した経営と確かな家づくりを続け、
快適な住まいを提供いたします。
11月8日に俳優の仲代達矢さんが亡くなった報道があった。92歳。
存在感のある名優だった。映画でもテレビドラマでも記憶に残る人であった。
独特のしゃべり方、迫真の演技を鑑賞できないのは寂しい限りである。
2022年9月19日~21日休暇をとって、能登演劇堂で仲代さんの演劇『いのちぼうに
ふろう』を観に行く計画をした。チケットも取り、JRもホテルも予約した。
その時仲代さんは、年齢が89歳、たぶんこの劇が最後になるのではと妻と話し、
能登の演劇堂は最後のシーンで舞台のカーテンが開き、荒々しい日本海の景色が
素晴らしいと聞いていた。彼の年齢と劇場の素晴らしさで計画を立てた。
ところが、当日台風襲来でJRが不通になり、計画は実行されず、演劇は開催され
ていたのであるが、当地まで行けず残念であった。
2022年の年は、妻はすこぶる元気で、10月には旦過の火災のチャリティ茶会の陣頭
指揮を執るし、11月には二人で東京の帝国劇場でミュージカルを観劇するし、12月
には松山に帰省し、兄弟たちと楽しい正月を迎えられた。
年が明け、2023年になった途端、病気が分かり、辛く、可哀そうな9か月間の闘病
生活が始まった。
仲代さんが89歳だから、もう演劇鑑賞ができないと思ったのに、妻の方が早く逝く
など、夢にも思っていなかった。
2022年に戻れるものなら、帰りたいと思う。2022年から、2023年には別の方向に
向かう年代の道があり、その道では妻は健康で、周囲の人を気遣い、優しい、感謝
の気持ちを忘れない、いつもの妻がいてくれる。
こんな夢を持ってしまう。
もう2年も経つのになかなか気持ちの切り替えができない自分がいる。
仲代さんも早く妻を亡くし、その妻、宮崎恭子さんが能登の演芸堂の活用と無名塾で
後輩達の演技指導を遺言したから続けられたと言っていた。
私の妻は犬の世話が大へんだけど頑張ってと言ったのが最後の言葉だった。
たぶん妻は、犬も含め、今まで通りの頑張る主人でいて欲しいと願っていたのでは
思っている。妻に心配かけないように、妻から褒められるように生きるのが今の信条
である。
2025.11.16 18:41