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テクノロジー

東宝ホームのテクノロジーを、「断熱・省エネ・快適」「構造・耐震・制震」「健康・安心・保証」の3つに分けてご説明いたします。

ダブル通気工法

従来、高気密・高断熱の住宅は結露を起こしやすいと言われています。
隙間がないため空気がこもりやすく、その上、壁内には断熱材が隙間なく詰まっています。
万が一結露が発生した場合は水分が抜けず、木材の蒸れや腐れにつながり、家の耐久性が低下して来ますので、当然地震にも弱くなってしまいます。また、カビなども発生してしまい、耐久性の悪化だけでなく、家族の健康にも被害を及ぼす可能性があります。

東宝ホームは、この結露対策の1つとして、

業界でもあまり採り入れられていない『ダブル通気工法』を開発しました。

このダブル通気工法では、常に空気が内壁の中を循環し換気します。結果、結露が発生しにくくなります。

【九州では住宅の寿命は結露で決まる】と言っても過言ではありません。

内部結露は家の健康被害と家族の健康被害に影響する。

結 露 被 害

結露でカビだらけになった
断熱材の入った壁の内部

結露でカビの生えた小屋裏

結露で腐食した壁の内部の構造材

結露で濡れている基礎内部

シロアリ被害

阪神大震災後に行われた国土交通省の研究機関等の調査によると、倒壊した住宅の大半がシロアリ被害や木腐朽被害などで強度が低下していたことが指摘されています。

「シロアリ被害・腐朽あり」とされた家屋の9割が全壊しているのに対し、「シロアリ被害・腐朽なし」の家屋は2割程度、さらに5割以上の住宅が軽微な被害で済んでいるという衝撃的な事実がありました。

このグラフを見る限り
「シロアリ対策」=「地震対策」
と言えるかもしれません。

シロアリ被害にあった住宅の
床下や窓サッシの裏側

ダブル通気工法の仕組み

『ダブル通気工法』とは、
壁の外側(壁外通気)と壁の内側(壁内通気)の2つで空気を循環させる工法です。

内部結露の発生しやすい壁内にも常に空気が通り、結露が起こりにくい環境を作る工法です。
湿気がなく木材も腐朽しにくいため、健康に害を及ぼすカビの発生を防ぐこともでき、同時に、構造体に影響を及ぼすシロアリ被害も防ぐことができます。
シロアリは家にとって大変恐ろしく、現実に阪神淡路大震災の時にシロアリ被害にあった住宅が多数倒壊しています。
特に木造住宅にとって、家を長持ちさせる為には、「湿気」との闘いに勝たなければならないのです。
湿気に打ち勝つ『壁の中を空気が通る道』の仕組みが、東宝ホームの『ダブル通気工法』です。

ダブル通気工法の仕組み
(壁外通気と壁内通気)

通常、暖かい温度では水分子が活発に動いているため、結露になりにくくなります。
逆に、水分子の流れを止めてしまうと温度差のないところでも結露になってしまいます。
つまり、この水分子を含む空気の流れを止めないようにすることが非常に大事なのです。
ダブル通気工法では、常に空気が動いている状態を作り出して、結露を防いでいます。
また、ダブル通気工法は、壁外通気と壁内通気に分かれており、特に壁内通気に関しては第1種換気システムを使った24時間換気と連動して、家中を空気が回る環境を作っています。

結露の事をもっと知りたい方はクリックしてください。

結露

※ウィキペディア(Wikipedia)を参考に記載。

結露とは、物質の表面、または内部で空気中の水蒸気が凝結する現象のことです。
空気は、温度によって含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が異なり、暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。
天気予報でよく聞く湿度=「相対湿度」とは、この飽和水蒸気量に対して実際に存在している水蒸気量(絶対湿度)の割合のことをいいます。
暖かい水蒸気を大量に含んだ空気が冷やされ、「飽和水蒸気量」を超えると、余分な水蒸気が水に変わります。
これが結露です。

一般的に温度が低いと結露しやすくなりますが、水蒸気の量が少なければ結露はおこりません。
逆に温度が高いと結露の心配は少なくなりますが、サウナのように限界量を超えた水蒸気があると、結露をおこしてしまいます。

このように結露は温度と水蒸気の量のバランスで発生します。

結露には、いくつかの種類があります。

表面結露

一般的に結露とは、表面結露を指します。
最もよく見られる事例は、冬場に窓ガラスやアルミサッシで発生するものや、夏場のコップに冷たい飲み物を入れた時にコップの周辺に水滴がつく現象です。

内部結露

建物の室内側に防湿層がなく、室内で発生した水蒸気が壁体内に侵入する場合等に発生する結露です。
これにより、木材や断熱材等の腐敗や劣化が進み、建物の寿命が短くなります。主に冬に起こりますが、エアコンの普及により夏季にも見られるようになりました。
布団が湿るのも同じ原理です。人間の体表部の温度は36℃程度で水蒸気を発散していますが、布団の厚みの中で、外に向かって徐々に温度が下がっていき、特に室温が低い場合に、布団の中で結露が起きやすくなります。

冬型結露

室内の水蒸気の量が多い場合に発生する結露です。外気によって冷やされるガラス、サッシや壁の中の温度が露点以下になる部分に生じます。
自動車では、冷え切った車体表面に、またトンネルや屋内に入った際、窓の外側やリアビューミラーの表面が曇り、視界が妨げられるのもこの現象です。

夏型結露

夏季の地下室や常時開放された倉庫などの床、エアコンがよく効いた部屋の冷たいものに、高温多湿な外の空気が流れ込んで接触することで発する結露。
建物や自動車の窓では、室内を冷房した際に屋外側に発生します。壁の外部にも防湿膜を設置することにより避けることができます。

表面結露の防止

換気

室内の空気と外気を換気によって入れ替えることで、結露を防ぐ方法。ただし、導入す る外気の状態によっては、結露を助長し悪化させる場合があります。
冬季の場合は、外気の絶対湿度(重量)が少ないため、換気を行うことで室内の水蒸気量を減らすことがもっとも有効。
逆に夏季に生じる夏型結露では 、湿度の高い外気によって換気が結露を促進することもあります。

除湿

室内空気中の水蒸気を直接的に除去する方法。室内を密閉状態にしたほうが除湿の効果は高まります。
夏型結露では、除湿機で除湿を行うことがもっとも現実的な対策になります。

断熱・暖房

空気温度が高くなるほど空気中に含むことができる水蒸気量は多くなり、結露が発生しにくくなります。

断熱(断熱補強)

表面温度を上げるために、断熱を行なうことはもっとも基本的な手法です。
軽量鉄骨やRC造などの場合、結露の発生しやすい熱橋部(ヒートブリッジ)では、断熱補強を行なう必要があります。

暖房(又は冷房)の設定温度を上げる

冬季は、室内を暖房することで、建物内部の表面温度が上昇し、結露防止になります。
しかし、石油ファンヒーターやガスファンヒーターのように暖房時に水蒸気を大量に発生する暖房方式は、結露を助長する場合も。
FF式など、排気が有効に機能していれば問題ありません。
また、防湿層が適切に 施されていない場合は、室内の水蒸気量が増えるため、内部結露のリスクが増します。
夏季は冷房の設定温度を上げることで、建物内部の表面温度が上昇し、結露しにくくなります。

内部結露の防止

防湿層の施工

建物の計画段階で、室内側に防湿層を設ける必要があります。
結露の元になる水蒸気が室内から壁内に侵入しないように、防湿処理をしなければなりません。
特に、水蒸気が流出しやすいコンセント、スイッチボックスなどにも防湿シール等を施す必要があります。

建築物における結露

建築物における結露は、湿気、カビの健康問題、木材の腐敗、腐食、モルタルや石積みの壁の弱体化、熱伝達の増加によるエネルギー損失を引き起こす可能性があるため、望ましくありません。
改善のためには、室内の湿度を下げるか、建物内の換気を改善する必要があります。
例えば窓を開けたり、換気扇をつけたり、除湿機を使う、外で衣類を乾燥させたり、調理中に鍋やフライパンを覆ったりすることが挙げられます。
空調や換気システムを設置して、空気から湿気を取り除き、空気を建物全体に循環させることが理想です。

内部結露の防止対策まとめ

内部結露を防ぐ手段は壁の中に低温部分をつくらないこと。
そして低温部分に水蒸気を入れないことです。

水蒸気の分子は水滴の250万分の1という細かさで、多くの建材を通り抜けてしまいます。
水蒸気を通しやすい繊維系の断熱材では、しっかりとした防湿材の施工が必要になります。
建物を内部結露から守るには、建物を気密・防湿化することで、水蒸気を壁(断熱材)の中に入れないことが重要なのです。