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東宝ホームのホームページへ初めてご訪問いただいたお客様にご覧いただきたいページを集めました。

テクノロジー

東宝ホームのテクノロジーを、「断熱・省エネ・快適」「構造・耐震・制震」「健康・安心・保証」の3つに分けてご説明いたします。

外張り断熱の家

住宅の断熱の使い方は、断熱材を入れる場所によって外張り断熱、充填断熱に分けられます。

東宝ホームは外張り断熱工法を採用しています。

東宝ホームの断熱性能

断熱性能
ZEH基準をクリアしています。
断熱等性能等級6のレベルの仕様
(当社LX-Ⅱシリーズ)
気密性能 C値
0.40㎠/㎡以下
換気システム
第1種換気システム(全熱交換型)

一次エネルギー消費量等級の等級6(BEI=0.8)をクリア
※C値は実測値平均値です。 

家全体を、屋根・壁・基礎の断熱材で囲い、魔法瓶のように包み込む工法です。 この工法は気密性も高くなり、夏も冬も外気温の影響を受けにくくなりますので家の内部からの熱が外に逃げ出さず、外部からの熱も家の内部に入りにくくなります。
部屋間の温度差も小さくなるとともに小屋裏、床下も室内と同じ空気環境になりますので小屋裏に部屋を計画することも簡単にできます。つまり、夏冬を通して快適で過ごしやすい室内環境ができます。また、結露が発生しにくい環境となり、「家の健康」にもよいのです。

充填断熱(内断熱)工法は一般的によく使われる建築工法なので多くの建設会社が採用しています。図のように小屋裏や基礎内部は断熱されていませんので、居住空間だけの断熱となります。充填断熱(内断熱)では、断熱する面積が少なくなるので安く仕上がりますが、住居に活用できる空間が少なくなりますし、高い気密性を確保するにはきちんとした工事ができてないと難しくなります。

東宝ホームの断熱工法

外張り断熱工法

屋根、壁を柱の外から断熱し、基礎は内側に断熱材を充填しています。家全体を包み込むように断熱します。

一般住宅の断熱工法

充填断熱工法(内断熱)

柱から内側を断熱し居住空間を断熱します。

外張り断熱工法

床下から外気が侵入しない。

小屋裏を部屋として使える。

充填断熱工法(内断熱)

工事が良くないと床下から外気が侵入しやすい。

工事が良くないと床下から外気が侵入しやすい。

外張り断熱工法は気密性を確保しやすい構造

外張り断熱工法

コンセントや配管立ち上げ工事が断熱材の内側で行われるのですき間があっても外気は侵入してこない。

充填(内張り)断熱工法

コンセントや配管立ち上げ工事が断熱材の中で行われるので断熱材の厚みが薄くなったり、すき間が無いように正しい工事をしないと外気が侵入してきたりして断熱効果が薄れることもある。

断熱性のいいダウンジャケットを着ていてもジッパーを開けていれば寒い!

気密の高い家と低い家の違い

上図のように気密性が高い家は家の中の上部と下部の温度差が小さい上に、部屋間の温度差も小さいのでエアコンなどのランニングコストも少なくなります。気密性が低い家は暖かい空気は部屋の上部に上がり、下部にある隙間から外の空気を吸い込みます。
せっかく快適な温度になった室内に外の空気が入ってくることで、エアコンがフル稼働を繰り返し、光熱費が余計にかかってしまうことになるのです。

建物全体を断熱材で覆う外張り断熱は気密性が高くなり、結露が発生しにくくなります。
気密性能が高く結露が発生しにくいことで、カビの発生を防ぎ、金属製の建具も錆びにくく、住宅全体の寿命も長くなると考えられています。

外気で室内が冷やされにくいのも外断熱の大きなメリットです。断熱材の効果で室内は比較的暖かく、暖房は控えめでも快適に過ごせるでしょう。
九州、中国地方の湿度が高く結露が発生しやすい気候に、東宝ホームの外張り断熱は、最適な工法と自負しています。
このように「外張り断熱」「断熱性が良い」「気密性が良い」「換気性能が良い」のすべてを兼ね備えることで高い住宅性能の維持が可能となります。

「断熱」「気密」「換気」はセットが鉄則!!

いろいろな研究機関などによりと高い断熱性能は「断熱」「気密」「換気」の3つがセットになって初めて効果を発揮するといわれています。
「気密性高くなると息苦しくなる」「寒冷地でもないのに高気密は必要ない」など誤解もあるようですが、高い断熱性を確保するには断熱層をきちんと施工し、隙間が生まれないようにしなければ思ったような断熱性能は出せないのです。
たとえば、住宅の気密性を示すC値が3.9㎠/㎡の住宅では6畳くらいの部屋であれば37.90㎠もの穴が空いているのと同じことになるのです。この家が断熱等級4の仕様だったとしても外気温が7.5℃だったとした時に寝室などは8℃とか9℃くらいのほぼ外気温とあまり変わらない室温になっている可能性が高いと考えられます。つまり、気密性能が低いと、まず断熱性能が落ちます。どれだけ上等なダウンジャケットでも、前のファスナー全開では寒いのと同じです。
断熱性能の能力を表すUA値という数字がよくても気密性能、換気性能が良くないと高い断熱性能は確保できないのです。この事に十分注意して下さい。

計画的な換気には「気密」が重要!

計画的な換気には「気密」が重要!

気密がC値5㎠/㎡では、殆ど給気口から空気が入ってきていない。たったの15%程度なのです。
気密がC値1㎠/㎡では、給気口から50%、隙間から50%の空気が入ってきている状態なのです。
気密についてはC値:1㎠/㎡以下であることが望ましいと言われています。
気密には隙間風を防止する役割があり、24時間換気を維持する上でとても大切になります。
家の隙間面積が大きくなればなるほど不規則に空気が入り込み、正しい入口である給気口からの給気量の割合が少なくなるからです。

上図のように、気密が取れていると部屋全体がまんべんなく換気される事になります。(実際には、部屋の形状や物の置き位置などによって、影響が出ます。)
つまり、空気の汚れ、空気中の湿気、臭気などを計画的に排出することができます。
東宝ホームが採用している第1種換気システムでは計画的に換気、除湿、熱交換をしています。

高気密・高断熱な家は、冷暖房で快適な温度にした室内の空気が逃げにくく、外の寒さや暑さの影響を受けにくい。効率よくあたためたり冷やしたりできるということは、省エネで光熱費を抑えることができるということになり暖房効率、冷房効率がよくなり省エネ住宅になっているという事なのです。

東宝ホームでは気密測定を標準仕様としております。断熱性を表すUA値は計算からの値ですが、気密測定は実測値ですので施工が悪いと悪い値しか出てきません。C値がよいということは施工がよいということになります。雑な施工をしていては気密測定を何回やってもよい値はでないということになります。一般的にはC値は外気の影響を受けにくい1.0㎠/㎡以下であることが望ましいと言われていますが、東宝ホームでは戸建て住宅全棟の気密測定を行っています。その結果、実測したC値の平均で0.4㎠/㎡を出しています。

気密測定をする気密測定器

2022年(4月,10月)に住宅性能表示制度の断熱等性能等級が改正

国土交通省・消費者庁による住宅の品質確保の促進等に関する法律が一部改正されました。
2022年4月1日より「断熱等性能等級5」「一次エネルギー消費量等級6」が施行、2022年10月1日からは「断熱等性能等級6」「断熱等性能等級7」が新設されました。

新しい断熱等性能等級

断熱等性能等級は、住宅の断熱性能を評価するための基準です。
日本では、住宅性能表示制度に基づいて、断熱等性能等級が設定されています。

新しい断熱等性能等級

これらの等級は、住宅のエネルギー効率を向上させ、
快適な住環境を提供するために重要です。

一次エネルギー消費量等級も見直されました

「一次エネルギー消費量」とは、建物のエネルギー効率を評価する指標の一つです。住宅や建築物が1年間に消費するエネルギーの総量のことになります。これには冷暖房、給湯、照明、換気などのエネルギー消費が含まれます。これは、建物の省エネルギー性能を評価する際に利用される重要な指標なのです。
一次エネルギー消費量にはいくつかの等級があり基準値が定められています。

一次エネルギー消費量等級も見直されました

日本の住宅の断熱性能は2022年に新基準ができましたが、残念ながらまだまだ2020年の新築注文住宅のZEH(ネット・ゼロエネルギー・ハウス)の普及率は約24.0%と言われています。ZEHと認められるには断熱等性能等級5(UA値=0.60)以下であることが必要です。つまり、日本では2020年度でも新築住宅は10軒の家が建てられた場合2軒程度しかZEHが建っていないということなのです。

日本の断熱性能と諸外国の断熱性能

諸外国と日本の住宅性能基準

※5・6地域ー九州地方、中国地方は宮崎・鹿児島を除いてこの地域に含まれます。

ここまで見ていただくと「世界水準の省エネ基準と日本基準には大きな差がある」ということがご理解していただけたと思います。
ヨーロッパの基準を見てみると、Ua値は0.28~0.38です。北海道の基準ではUa値0.46ですから本州の大部分が0.75~0.87であることからいかに日本の基準が低いかが分かります。