テクノロジー
東宝ホームのテクノロジーを、「断熱・省エネ・快適」「構造・耐震・制震」「健康・安心・保証」の3つに分けてご説明いたします。
シロアリ対策=地震対策
シロアリ対策は結露対策と同じで家づくりの最重要事項です。
なぜなら、地震に強い構造でも結露やシロアリの被害を受けたら家の構造体がガタガタになるからです。そうなると当然、地震に耐えることも出来ません。
東宝ホームは3段階のシロアリ対策を行っています。
1. JWOOD EXの防腐処理・防蟻処理
強力なシロアリ対策
建築基準法によると、住宅は「構造上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じてシロアリその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない」とされています(法第49条第2項)。この措置として部材の薬剤処理には、乾式注入(高圧で注入)、湿式注入(液に漬ける)、現場塗布(現場で塗る)などの方法があります。これまでの木造住宅では現場塗布が主流でしたが、薬剤の水分が蒸発するにつれて効果も10年ほどでなくなってしまいます。
JWOOD EXは高圧で材の中心部まで注入する乾式注入方式。半永久的に薬剤の効果が持続します。
耐用年数は75〜90年
JWOOD EXに注入されている薬剤は、(財)日本住宅・木材技術センターの認証を受けた優良木質建材(AQ認証品)です。これはJASの性能区分ではAQ2種(K3相当)に該当し、住宅の土台や屋内湿潤下で20年の耐久性基準をクリアしています。
また、1階の外周部分にJWOOD EX材を使用した住宅が、住宅性能表示制度の「劣化対策等級3」基準を満たしていると認定。(社)日本建築センターの住宅型式性能認定を取得しました。
ポイントは耐久性の高い材料の組み合わせときちんとしたメンテナンス。これにより、75〜90年の耐久性が認められる住宅部材となりました。
耐震性と耐久性に優れ、家が長持ち
高耐久性部材JWOOD EXで「腐らない」「シロアリ」にも負けない家づくり。
木造住宅は日本の気候風土に適しており、長い間わが国で慣れ親しまれています。
なかでも檜の家はステータスで、香りが高く、芯に赤みを帯びた部分が害虫を寄せ付けないため、家を長持ちさせるためにも好まれてきた材料です。
しかし、近年では良質な檜材の調達が難しくなり、建築基準法で柱や土台への防腐防蟻措置が定められたことから、工場や建築現場で薬剤処理をして耐久性を確保するケースが主流となりました。
そこで、登場したのが、JWOOD EX材です。工場で薬剤を乾式注入しており、JWOOD EXを使った住宅には、75〜90年以上の耐久性が認められています。
JWOOD工法が、耐震性と耐久性に優れた長寿命な家づくりをかなえます。
JWOOD EXは高性能構造材
EXシリーズはJWOOD LVL構造材の中でも、特に防蟻・防腐性能を重視して作られています。薬剤を乾式注入しているので、その耐久性は半永久的。長期優良住宅を謳うにふさわしい高性能な構造材なのです。
2. 土壌防蟻処理
外部から地下を通って侵入するシロアリや、初めから床下の地中にいるかもしれないシロアリを防ぐために土壌処理をしています。
3. 木部の防腐・防蟻処理
上棟後にさらに薬剤を散布します。
※「JWOOD工法及び専用金具、防蟻についての出典:ウッドワンHPより抜粋」
阪神大震災の時のシロアリ被害による家の倒壊被害調査
阪神大震災後に国土交 通省の研究機関などの調査が行われました。
倒壊した住宅の大半がシロアリ被害や木腐朽被害などで強度が低下していたことが指摘されています。
阪神大震災後の東灘地区での調査でシロアリは1階の柱と土台の継ぎ目に被害が集中していた為に、本来の耐震性を発揮する土台が崩れてしまい、住宅の耐震性が極端に低下していました。
具体的には、「シロアリ被害・腐朽あり」とされた家屋の9割が全壊しているのに対し、「シロアリ被害・腐朽なし」の家屋は2割程度、さらに5割以上の住宅が軽微な被害で済んでいるという衝撃的な現実がありました。
この現実を見たら、『シロアリ対策=地震対策』になる事がご理解いただけると思います。