ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)及びLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅は、国も政策目標を設定し補助金を出して推進しています。
なぜ、ZEHをしなければならないのか?
その理由と当社のZEH住宅普及への取り組みについて説明します。
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外皮の断熱性能の大幅な向上と、高効率な設備・システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネを実現(省エネ基準比20%以上)。その上で、再エネを導入して、年間の一次エネルギーの収支をゼロとすることを目指した住宅をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)といいます。
年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下にする住宅がZEH

政府が推進する低炭素に向けた住宅イメージ

省エネルギー水準・断熱性能などの比較

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
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●『ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)』
(正味で100%以上省エネを達成した住宅)
再生可能エネルギーを除き、20%以上の一次エネルギー消費を削減。
創るエネルギー量が一次エネルギー消費量よりも100%以上多い省エネを達成した住宅。 -
●『ZEH+(プラス)』
(『ZEH』よりもさらに高い性能をもった住宅)
再生可能エネルギーを除き、25%以上の一次エネルギー消費を削減。
創るエネルギー量が一次エネルギー消費量よりも100%以上多い省エネを達成した住宅。
さらに、次の3つのうちから2つの措置を求めています。- ・外皮性能のさらなる強化
- ・高度エネルギーマネジメント(HEMSなど)
- ・電気自動車への充電
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●『Nearly ZEH』
(正味で75%以上省エネを達成した住宅)
再生可能エネルギーを除き、20%以上の一次エネルギー消費を削減。
創るエネルギー量が消費エネルギー量よりも75%の省エネを達成した住宅。
都市部などの市街地に建つ狭小住宅に配慮して設けられました。 -
●『ZEH Oriented』
再生可能エネルギーを除き、20%以上の一次エネルギー消費を削減。
『ZEH Oriented』では、ZEH基準を超える断熱性・省エネ性を備えていれば、太陽光発電や蓄電池が無くても、ZEHとして認定されます。
消費エネルギー削減率の規定はない。都市部狭小地及び多雪地域に限る再生可能エネルギーが設置できないマンションなどに配慮して、再生可能エネルギー不要のZEHが設けられました。 -
●『認定低炭素住宅』
(一次エネルギー消費量が-10%以上の住宅)
建物の一次エネルギー消費量が、2013年改正省エネ基準に比べて-10%以上となる住宅。省エネ基準以上の断熱性能やCO2排出量を抑える設備や処置の別途選択が必要になります。 -
●『省エネ基準住宅(2013年改正省エネ基準レベル)』
外皮(外壁や窓など)の断熱性能に加えて、一次エネルギー消費量が2013年改正省エネ基準以下になる住宅。
LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅
「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」をさらに進めて、より性能の高い低炭素住宅の基準として登場したのが、LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅です。 |
LCCM住宅認定マーク |
東宝ホームはZEH住宅の普及に取り組んでいます。
東宝ホームのZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及目標・実績
実績 | ZEH普及目標 | |||||||
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2025年度 |
21% | 41% | 45% | 54% | 66% | 59% | 59% | 75% | 75% |
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なぜ?ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)を建てなければならないのか?
これから建てる住宅は「ZEH」は当たり前の時代です。
新築住宅全体(注文戸建/建売戸建)におけるZEH化率
出典:令和6年5月 ZEHフォローアップ委員会「ZEHの普及促進に向けた今後の検討の方向性について
全体としてはZEH化率23%とまだまだZEHの普及は進んでない状況です。
家づくりとCO2削減の関係
地球温暖化の原因とされるCO2排出量は、家庭でのエネルギー消費に大きく関係しています。家庭で電化製品(エアコン、冷蔵庫、パソコン、照明など)を使うと、その電気をつくる為に火力発電所からCO2が発生します。料理や風呂や暖房機器で使われるガスや、灯油ストーブなどでは直接CO2が発生します。従って、これから建てられていく住宅がZEHになっていくと温室効果ガスの削減に大きく貢献することになるのです。

出典:平成30年度電力需給対策広報調査事業の結果より作成
電力消費量はエアコン、冷蔵庫、照明で5割以上を占めており、節電の際にはこれらの省エネが大きなポイントになります。 効率よく消費エネルギーを抑えることで、おサイフと地球環境にやさしい省エネライフにすることができます。
高気密・高断熱の家は、エアコンや電気系の暖房器具(高気密の家では、ガス系や石油系の暖房器具のように室内に二酸化炭素が発生するような器具は不向きです)を使っても少ないエネルギーで暖まり、それを持続することができます。逆に、隙間の多い気密性能の低いや断熱性能の低い家は、電気、ガス、灯油などのエネルギー使用量が増え、二酸化炭素を大量に発生させます。そこで政府は高気密・高断熱のような省エネルギー住宅を推進するためのガイドラインや目標を作成し、基準をクリアする住宅に対して補助金などで支援を行っています。それが「ZEH」や「LCCM住宅」と言われるものです。