ニッチは家の個性を引き立てる！効果的な活用や事例をご紹介

家づくり

ニッチは家の個性を引き立てる！効果的な活用や事例をご紹介

壁にくぼみをつけて収納や飾り棚として活用する「ニッチ」。
お部屋の雰囲気を変えたり空間をすっきり見せたりする効果がありますが、しっかりと計画して作らないと失敗してしまうケースも少なくありません。

そこで今回は、ニッチのメリット・デメリットと活用アイデア、設置の際に気を付けるポイントをご紹介します。
東宝ホームの施工事例も紹介するので、ニッチの設置を検討している人はぜひ参考にしてください。

ニッチとは？

「ニッチ」とは、壁の厚みを利用して一部をへこませたスペースのこと。
壁の厚さの範囲内で作るため奥行きはあまりありませんが、小物を飾ったりちょっとした収納スペースとして活用したりできます。

ニッチを作る費用は、ニッチの大きさやデザインによって様々。
シンプルなニッチであれば安く済みますが、デザインにこだわるほど費用は高くなります。

「壁をへこませても大丈夫なの？」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にニッチは構造上へこませても問題ない場所に作られるので安心してくださいね。

ニッチのメリット

ニッチには、以下のようなメリットがあります。

・スペースを有効活用できる
・出っ張りがないので見た目がすっきりする
・存在感がありお部屋のアクセントになる
・照明を組み合わせることで空間の広がりを感じられる

ニッチを作ることで、ただの壁だった場所を有効活用できます。
本来何もない場所に小物を飾るには、棚などを置く必要がありますが、ニッチがあれば棚を置く必要がありません。
壁からの出っ張りがないのですっきりとした見た目になりますし、棚を置かないぶんお部屋を広く使える点も魅力的ですね。

またニッチを設けることで、インテリアのアクセントになるのも嬉しいポイント。
照明器具を組み合わせれば、明るさが増すだけでなく、空間の広がりも感じられるようになりますよ。

ニッチのデメリット

メリットの多いニッチですが、以下のようなデメリットもあります。

・奥行きに限界がある
・設置場所が限定される
・地震などでものが落ちる可能性がある
・ホコリがたまりやすいのでこまめな掃除が必要

構造や強度の観点から、ニッチを設置できる場所は限られています。
ニッチの奥行きにも限界があるので、好きな場所に好きな広さで設置するというわけにはいきません。
壁を厚く設けることで奥行きのあるニッチを作ることはできますが、圧迫感が出たり通路の幅が狭くなったりする可能性があるので注意が必要です。

その他、ニッチに小物などを飾る場合は、地震などの揺れで落ちてしまい破損する可能性も。
さらに構造上ホコリがたまりやすいため、こまめに掃除する必要があることも知っておきましょう。

ニッチの活用アイデア

ニッチを設置したいと考えていても、どのように活用したらいいのかわからないとお悩みの方も多いかもしれません。
ニッチがよく設置される場所には、玄関・キッチン・リビング・トイレ・ベッドサイドなどがあり、活用アイデアとしては、以下のようなものがあります。

・季節に応じたディスプレイなど、飾り棚として使用する
・玄関に設置して鍵などを置く
・キッチンに設置して、調味料を入れる
・スイッチやインターホンなどを収める
・間接照明や壁紙・タイルを組み合わせて、インテリアのアクセントにする

収納やインテリアを目的として設置するケースが多いですが、ニッチの活用方法はご家庭によってさまざまです。
「我が家ではどのようにニッチを活用したいのか？」ぜひ色々な情報を収集して、イメージを膨らませてみてくださいね。

ニッチを設置するときに気をつけたいポイント

ニッチを作る時は、どこにどのようなものを置きたいのか、具体的な活用法を決めてから作ることが大切です。
ここではニッチを設置する際のポイントをご紹介します。

用途を明確にする

ニッチを作るときに大切なのが、どのようなものを置きたいのかを明確にすること。
なんとなくおしゃれだからとニッチを作ると、「何を飾ろう……」と悩んでしまうかもしれません。
掃除の手間が増えることも考えて、本当に必要な場所に必要な数だけ作るようにしましょう。

用途にあったサイズ・奥行きで作る

ニッチのサイズや奥行きは、ニッチに置くものに合わせて決定しましょう。
だいたいこのくらいの大きさでいいかなとニッチを作ると、「置きたいものが入らなかった……」と失敗する可能性も考えられるので注意してください。
ニッチの奥行きは10cm程度が基本ですが、キッチンの腰高などの構造や強度に影響のない場所であれば、10cm以上の奥行きのあるニッチを作ることも可能ですよ。

おしゃれだからといって作りすぎない

おしゃれな空間を演出できるニッチですが、数が多すぎると室内がごちゃごちゃした印象になってしまうので要注意！
バランスが悪くならないように、ニッチの位置やサイズを検討してみてくださいね。

ニッチのデザインにこだわる

ニッチは空間のアクセントになる大切な要素なので、デザインにもこだわりましょう。
背面にアクセントクロスを貼ったり、間接照明を埋め込んだり、アレンジは自由自在。
真四角だけでなく、縦長や横長、お家型など様々な形でつくることも可能です。
お部屋の雰囲気をアップできるような理想のニッチはどんなデザインなのか、ぜひ考えてみてくださいね。

東宝ホームが手掛けたニッチのある家づくりの事例紹介

ここからは、実際に東宝ホームが手掛けたニッチのある家をご紹介します。

事例1.スイッチと本をまとめて収納できるニッチ

こちらは縦長の大きなニッチに、リモコンと絵本を収納した事例。
スイッチやインターホンなどの機器をニッチにまとめることで、見た目がすっきりとし、オンオフの管理もスムーズになりました。

子供のお気に入りの絵本を収納をしつつ、インテリアの一部として演出しているのもポイント。
ダイニングテーブルのすぐ近くに設けているので、子供が読みたいときにいつでも絵本を読んであげることができます。

事例2.洗面所に設置したニッチ

洗面所の壁に、シンプルな四角いニッチを縦に2つ並べて設けた事例。
洗顔料や歯ブラシなどの小物をニッチに収納することで、すっきりとスタイリッシュな印象の洗面所になりました。
鏡の前に立ったときにすぐ手が届く位置にニッチを設置しているので、出し入れもラクラク。
洗面台の上に何もないことで、毎日のお掃除がしやすいのもポイントです。

事例3.トイレに設置した収納ニッチ

アクセントクロスとヘリンボーンの床が素敵なトイレ空間に、収納ニッチを設けた事例。
広いスペースを取るのが難しいトイレは、収納用の棚を置くとさらに狭く感じてしまいますよね。
しかし壁をくぼませるニッチであれば、スペースを削ることなく収納を確保できます。
こちらの事例のようにトイレットペーパーを収納するのもいいですし、お気に入りのインテリア小物を飾ってくつろげるトイレ空間を作るのもおすすめですよ。

事例4.ベッドサイドに洗面ボールとともに設けたニッチ

こちらは、ベッドサイドにニッチを設けた寝室です。
ニッチには歯ブラシと歯磨き粉を収納して、そばには小さな手洗い場も設置。
わざわざ1階に降りなくてもおやすみ前の歯磨きが行えるようになり、生活の流れがスムーズになりました。

事例5.キッチンの手元隠しを利用して設けたニッチ

こちらは対面キッチンの手元隠し部分にニッチを設けて、空間を有効活用した事例。
高さや奥行きにまでこだわった、ご主人さまお気に入りのニッチ収納です。
調味料を並べて収納することで、キッチンの上は広々とした調理スペースを確保しています。
キッチンに立ったときに、カラフルなコップが並んだ様子が見えるのもかわいいですね。
手元隠し部分に設けているので、ダイニングテーブルから見たときにはすっきりと見えるのもポイントです。