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TOHOブログ
毎日使う洗面台は、こだわってつくりたいという方も多いもの。
洗面台はメーカーが販売している既製品のほかに、オリジナルでつくる「造作洗面台」という選択肢もあります。
今回は既製品と比べたときの、造作洗面台のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
また、造作洗面台でカウンターや洗面ボウルなどのパーツを選ぶコツもご紹介するので、ぜひ家づくりの参考にしてくださいね。
まずは造作洗面台のメリットから見ていきましょう。
造作洗面台の一番のメリットは、やはり自分だけのオリジナルなデザインの洗面台をつくれること。
家のインテリアに合わせて、カウンターの素材、洗面ボウルや水栓のデザイン、収納の仕方など一つひとつご自身で選ぶことができます。
こだわってつくった洗面台で、毎朝の気分もきっと上がるはず!
メーカー既製品の洗面台は、間口や奥行きのサイズがある程度決まっています。
造作洗面台なら広いカウンターを実現できたり、デッドスペースができないようにぴったりサイズでカウンターをつくったりと、サイズ設定が細かくできるのもメリットです。
二人同時に使える洗面台にしたり、洗面台で使う物にぴったり合わせた収納をつくったりと、使い勝手のいいパーツを選べるのも造作洗面台の魅力。
水栓からミラーまで一つひとつデザインや機能、素材などを吟味しながら選びましょう。
一方で、造作洗面台には次のようなデメリットもあります。
完全オリジナルでつくるため、量産型の洗面台に比べると、どうしても価格が高めになります。
シンプルにつくれば既製品より低コストなこともありますが、引き出しをつけたりこだわりのパーツを選んだりしているうちに、予算オーバーしてしまうことも少なくありません。
マイホームを建てるときには、間取りから壁紙、設備とたくさん決めることがあります。
一つひとつ選ぶのを楽しめる方はもちろん問題ありませんが、洗面台のパーツ一つひとつを選ぶのは大変だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
造作洗面台は、仕上がるまでなかなかイメージが湧きづらいことも。
インターネットや雑誌で参考になる写真を探して、設計士とイメージを共有しておくと、完成してから「なんだか想像と違った」という失敗を防ぐことができます。
造作洗面台はカウンター・洗面ボウル・水栓・収納など、さまざまなパーツを組み合わせてつくっていきます。
ここからは各パーツを選ぶポイントを見ていきましょう。
造作洗面台のカウンターには、木材やメラミン、人工大理石、タイルなどの素材がよく使われます。
水に濡れやすい場所なので、耐水性があって掃除のしやすい素材がおすすめです。
木材 | カウンターは面積が広いので、継ぎ目が少ない木材を使うとキレイ。
表面をウレタン塗装でコーティングすると、水濡れに強くなります。 |
メラミン | 単色や石目などがプリントされた紙を、耐水性の高いメラミン樹脂で覆ったもの。
水に強く、傷もつきにくい素材です。 コストもお手頃で、色や柄もさまざまな種類があります。 |
人工大理石 | 高級感のある人工大理石も、水や汚れに強い素材。
単色や石目など、さまざまな柄が選べます。 同じ人工大理石の洗面ボウルで、つなぎ目のないシームレスな加工にできることも。 |
タイル | さまざまな色柄のタイルを組み合わせて貼ると、オリジナリティのある洗面台に。
耐水性や耐久性もありますが、目地部分が汚れやすいので注意。 タイルを一枚ずつ貼るのに手間がかかるため、コストは高めです。 |
水洗から出てくる水を受け止めるのが洗面ボウル。
大きさはW300〜800くらいとさまざまで、カウンターに合わせたサイズを選びます。
水はねを心配される場合は、深くて大きなものを選ぶとよいでしょう。
普通は1つの洗面ボウルですが、家族の人数が多い場合などは2つのボウルを並べて設置することもあります。
設置方法は、カウンターの上に置くベッセル型と埋め込み型の大きく2種類に分けられます。
置き型
ベッセル型 |
洗面ボウルの形がはっきりと見えて、意匠性抜群。
高さが出るので、カウンターをやや低めにつくると使いやすいでしょう。 |
埋め込み型 | カウンター面と同じ高さになるので、すっきりとした見た目にしたい方におすすめ。
凹凸が少ないので、掃除が楽になります。 |
素材は陶器・ホーロー・人工大理石の3種類が主流で、コストや耐久性、清掃製などで選びます。
陶器製 | 洗面ボウルの素材でもっともポピュラー。
高級感がありながらリーズナブルで、傷もつきにくいのですが、強い衝撃が加わるとひび割れることがあります。 |
ホーロー製 | 金属にガラスをコーティングしたホーローは、陶器より割れにくいのが特徴。
耐久性があって臭いや汚れもつきにくいのですが、小さな傷から中身の金属の腐食につながるので、早めの修繕が必要です。 |
人工大理石 | 樹脂が主成分で、コストパフォーマンスが高くデザインが豊富。
陶器やホーローに比べると傷はつきやすいので研磨剤やたわしは使用不可ですが、割れにくい性質を持っています。 |
水など決まった温度しか出ないものを「単水栓」、温度調整ができるものを「混合水栓」といいます。洗面脱衣所の洗面台は混合水栓が便利ですが、トイレや玄関先などサブ的に使う洗面台は単水栓でもよいかもしれません。
ほとんどの水栓は、カウンター面に設置するタイプ。カウンター上をすっきりさせたい場合は、壁面から飛び出すように設置するタイプが採用されることがあります。壁付けタイプは付け根に水がたまらないので、水垢やヌメリもつきにくいですよ。
近年の水栓には、さまざまな機能がついているものも。ホースを引き出せる「ハンドシャワー機能」は洗面ボウルのすみずみまで掃除ができたり、洗面台で髪を洗ったりするのに便利。最近はレバーを触れずにオンオフできる「タッチレス水栓」も、衛生的なので人気です。
カウンター下の収納をどのようにつくるかもよく考えておきたいところ。隠す収納だとすっきりしますが、扉や引き出しをつくるとコストが上がるため、オープン収納にしてカゴなどを使って引き出し風に使うという方も多いです。また洗面下は棚板などをつけずにフルオーオープンにして、別に壁面収納などをつくる場合もあります。
オープン収納 | 造作洗面台でよく採用されるのが、扉をつけないシンプルなオープン収納です。
低コストで実現でき、タオルなどの出し入れはワンアクションでOK。 小物類はお好みのカゴなどを使って収納するのもおすすめです。 |
引き出し収納 | 衣類やアメニティをこまかく分類して収納したい場合は、引き出し収納が便利。
細かいものもすっきりと整理でき、奥の物も取り出しやすいですよ。 ただし引き出しは開き戸に比べると高コストになります。 |
開き戸収納 | 扉を開閉するタイプは、引き出しに比べると低コストで叶えられます。
ただし奥の方が取り出しにくかったりすることもあるので、使い勝手はよく考えたほうがよさそうです。 |
造作洗面台はシンプルにつくると低コストですが、引き出しをつけたり洗面ボウルや水栓の機能にこだわったりすると、どんどん価格は高くなってしまいます。
そこで「おしゃれな洗面台にしたい!でもコストが…」という方の選択肢の一つになるのが、造作風のメーカー既製洗面台です。
また、メーカーの洗面台を選んで、隣にメイク用のカウンターを造作するのもおしゃれ!
朝の洗面所が混雑する時間帯も、お一人がメイクをしながら、もう一人が洗面台で歯磨き…といったように同時に使うことができて便利です。
このように造作にこだわらなくても、好きなデザインの洗面台が叶えられることもあるので、フレキシブルに探してみるのがおすすめ!
東宝ホームではさまざまなメーカーの洗面台をご提案しております。
洗面台のデザインにもこだわって家づくりをしましょう。