三角屋根のかわいいシルエットが特徴の「切妻屋根」。
幅広いテイストと相性が良く、デザイン次第でさまざまな見せ方ができる人気の屋根です。
日本の住宅にも昔から用いられているので、見たことがある方も多いでしょう。

今回は、切妻屋根について解説します。
工夫次第でおしゃれな見た目に仕上がるので、デザインポイントや施工事例も参考にしてください。

 

切妻屋根とは？

切妻屋根とは、2つの斜面で構成される三角屋根のこと。
家の絵を描いてといわれたら、多くの人は四角の上に三角の屋根を描くでしょう。
それほど認知度が高い屋根なのです。

ではなぜ、ここまで日本で浸透しているのでしょうか。
雨が多い日本では、雨水による被害を最小限に抑えられる屋根が好まれています。
切妻屋根は勾配があって接合部も少ないため、日本の風土に適した屋根なのです。
また和風・洋風どちらにもマッチするのも、切妻屋根が日本で愛される理由のひとつでしょう。

 

切妻屋根のメリット

切妻屋根が選ばれる理由は何でしょうか。
ここでは、4つのメリットを紹介します。

メリット1.コストを抑えられる

切妻屋根の大きなメリットは、施工費用を抑えられること。
シンプルな形は工期が短く、材料も最小限で済むので安く施工できます。
普及してる屋根でもあるため施工に慣れた業者も多く、施工不良が起きにくい点もメリットです。

メリット2.雨漏りのリスクが少ない

傾斜がついている切妻屋根は、雨や雪が流れ落ちやすいのもメリットです。
いつまでも屋根に雨や雪が残ると、屋根材の隙間から浸入して雨漏りを引き起こすリスクにつながります。
とくに雪や雨がよく降る地域は、しっかり勾配をつけることで雨漏りを避けられるでしょう。

メリット3.メンテナンスがしやすい

シンプルな形状の屋根は点検がしやすく、メンテナンスに手間がかからないのもメリットです。
接合部が少ない構造でトラブルが起きにくく、メンテナンス費用も抑えられるでしょう。

切妻屋根の場合、雨漏りが起きやすいのは屋根の頂点である「棟」です。
万が一雨漏りが起きても原因箇所を見つけやすく、早期補修ができます。

メリット4.屋根裏の空間を有効活用できる

切妻屋根の屋根裏は、ロフトや収納スペースとして活用できます。
平らな天井を設けて終わり、ではなく、三角屋根の形をそのまま生かすと開放感のある空間に仕上がります。
「趣味の部屋がほしい」「収納スペースが足りない」と悩んでいる方に切妻屋根はおすすめです。

 

切妻屋根のデメリット

魅力的な要素がたくさんある一方で、デメリットもあります。
デメリットもしっかり把握して、対策も考えましょう。

デメリット1.妻側の外壁や破風が劣化しやすい

切妻屋根において、屋根が三角に見える面を「妻側」、真っ直ぐに見える面を「桁側」といいます。
そして妻側の外壁と破風は、屋根の構造上、雨風の影響を受けやすい部分。
太陽光も直接当たるので、劣化が早まりやすいデメリットがあります。
定期的に点検を行い、必要に応じて塗装や補修をして劣化を防ぐことが大切です。

デメリット2.個性が出にくい

シンプルなデザインは街並みや景観を選ばずに取り入れられるのが魅力ですが、一方でデザインが被りやすいデメリットがあります。
ありきたりな外観を避けるコツは、屋根の素材や傾斜の角度、色などを工夫すること。
シンプルな形だからこそこだわって、自分好みに近づけましょう。
下記で詳しいポイントを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

よりおしゃれに！切妻屋根のデザインポイント

ここからは、切妻屋根をおしゃれに仕上げるポイントを見てみましょう。
シンプルな形ではありますが、アレンジ次第でおしゃれな仕上がりになりますよ。

ポイント1.屋根の勾配を考える

切妻屋根の印象を大きく左右する勾配。
ゆるやかな勾配にしたり急な勾配にするだけで、シンプルな屋根でも印象を変えられます。
たとえば、温かみのある落ち着いた印象に近づけたい場合は、ゆるやかな勾配がおすすめです。
スタイリッシュな印象に仕上げたいときは、急勾配にすると理想の外観になりますよ。

ポイント2.妻と桁どちらを見せるか選ぶ

切妻屋根は見る方向によってもイメージが変わります。
外観を決めるときは、妻側・桁側どちらを正面に見せるか選びましょう。
妻側を正面に見せると、三角屋根がハッキリと見えるシンプルなシルエットに。
ナチュラルやカフェ風、海外テイストの外観によくあうでしょう。
桁側を見せれば、奥行き感が生まれて落ち着いた雰囲気に仕上がります。

ポイント3.外観にアクセントをつける

切妻屋根はシンプルなシルエットになりやすいので、玄関や窓、バルコニーなどでアクセントをつけてメリハリを出すのがポイント。
これらの設備はどの家にもあるものなので、さりげなくアクセントにできるのがメリットです。
スリット窓を並べたり上下階で外壁の色を変えたりすれば、同じ切妻屋根でも印象を大きく変えられます。
玄関ドアの色や外壁の色など「色」にこだわってみるのもよいですね。

 

切妻屋根のおしゃれな事例紹介

ここからは、東宝ホームが手がけた切妻屋根の事例を紹介します。

事例1.シンプルな切妻屋根にモダンテイストをプラス

白外壁と黒外壁のツートンカラーが魅力のお家。
シンプルでありながらもメリハリのある外観になりました。
雨樋や配管カバーを黒に統一して、まとまりのある仕上がりに。
三角屋根のシルエットが溶け込む素敵なモダンテイストのお家です。

事例2.ぬくもりを感じるアットホームな外観

赤の洋瓦と白の外壁、レンガの外壁がマッチした、かわいらしいお家。
切妻屋根はシンプルな見た目になりがちですが、凹凸のある屋根材を選んだり色にこだわったりすることで存在感のある屋根に仕上がります。
温かい雰囲気の外観は、まるでカフェに訪れたかのような気持ちになりますね。

事例3.桁側を正面にしたスタイリッシュな印象の切妻屋根

こちらは、切妻屋根の桁側を正面に見せた住宅です。
真っ直ぐな桁側を見せ、屋根の勾配をゆるくすることで、正面から見た時にスタイリッシュな印象になりました。
横から見ると三角屋根のかわいい雰囲気も感じられ、2つの異なる印象を与えてくれます。

こちらの住宅は、北九州市門司区で販売中の分譲住宅。
玄関クロークや寝室横に兼ね備えた大きなウォークインクローゼットなど、豊富な収納スペースが魅力です。
詳しく知りたい方は、ぜひ以下からチェックしてくださいね！
＞＞東宝ホーム北九州市分譲住宅「豊富な収納スペースが魅力な家」

 

おしゃれな切妻屋根は東宝ホームにお任せ

切妻屋根は、低コストで建てられて雨漏りのリスクを抑えられる優れた屋根形状です。
シンプルな形なので個性が出にくいデメリットがありますが、デザイン次第でおしゃれな外観に仕上げることができます。

東宝ホームでは、これまで切妻屋根を採用した家を多く建ててきたため、「カフェ風な外観にしたい」「モダンさを演出したい」などのご要望にも対応。
「切妻屋根の家を実際に見てみたい」と思った方は、北九州市小倉北区にあるRKB住宅展 小倉や、遠賀郡にあるサニーガーデン松の本2期1号地【街角モデルハウス】にお気軽にお越しください。