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家の基礎の種類を徹底解説!知っておきたいメリット・デメリット

家づくりを考える際、素敵な内装に使いやすい間取り、といった目に見える部分に気を取られがちですが、家の要とも言える基礎にも着目してみましょう。
地味な部分ですが、基礎がしっかりしていないと地震や湿気・シロアリ被害などで住む人の安全が守られません。

今回は、主に住宅に用いられる基礎の種類とメリット・デメリットをご紹介します。
家づくりの知識を一歩深める内容となっていますので、ぜひご覧ください。

 

家の基礎とは?

基礎とは建物の土台となるコンクリートの部分のことで、コンクリートと鉄筋を合わせて作ります。
家を建てる大工さんがいるように、基礎工事を専門に請け負う基礎職人もいます。

施工の流れ

①地盤調査

②地縄張り(家や間取りの確認)、遣り方(基礎の高さや水平などを確認)

③掘削(基礎の底となる部分まで地面を掘る)

④砕石敷均し(砕石を敷き地盤を強化する)

⑤捨てコンクリート(基礎の位置を表したり、建物の高さの基準点を作る)

⑥型枠工事(鉄筋を敷いたりコンクリートを流し込む前の型を設置する)

⑦コンクリート打設(型枠内にコンクリートを流し込む)

⑧養生・型枠外し

建物が完成してしまえば外からは見えづらく、基礎を気にすることはほとんどないかもしれません。
しかし適切な基礎を作らなければ、家が傾いたり、地震の際に家が潰れてしまう可能性も。
基礎は「家の寿命を左右する」といっても過言ではない、大切な場所なのです。

 

基礎の違いを解説

基礎は大きく「直接基礎」「杭基礎」の2種類に分けられます。
それぞれの違いや用途などを整理していきましょう。

直接基礎

直接基礎とは、地面に直接コンクリート製の基礎を設置すること。
地盤が固い、あるいは改良されていることが前提となります。
直接基礎はさらに、「ベタ基礎」「布基礎」「独立基礎」「深基礎」の4種類に分けられます。

ベタ基礎

ベタ基礎とは地面に接する部分と、立ち上がり部分すべてに鉄筋コンクリートを使用した基礎をいいます。
近年建築された一般家屋はベタ基礎が多くなっており、面で支えるのが特徴です。

メリット ・耐震性に優れる

・不同沈下が起こりにくい

・シロアリを防ぎやすい

・冷気や湿気を防ぎやすい

デメリット ・材料の多さからコストがかさむ

・寒冷地には不向き

面で建物を支えるため、耐震性が高まり不同沈下が起こりにくいとされています。
不同沈下とは地面がゆがみ、建物の一部が沈んでしまうこと。
重さを基礎全体に分散させられるため、地震で揺れても家が安定するのです。
また地面に接する部分全体にコンクリートを流し込むため、シロアリ被害にあいにくく冷気や湿気も伝わりにくいのもメリットです。

デメリットは、使用するコンクリートや鉄筋の量が増え、コストが高くなること。
さらに寒冷地では地中の水分が凍結し、地面が膨張することもあり、地面と広く接するベタ基礎は押し上げられて建物に影響が及ぶことがあります。

布基礎

布基礎とは、柱や壁を設置する部分の下に基礎を作る方法です。
ベタ基礎が面であるのに対し、布基礎は点で建物を支えています。

メリット ・コストが抑えられる

・寒冷地でも施工できる

デメリット ・地面からの湿気や冷気が伝わりやすい

・シロアリ被害にあいやすい

・ベタ基礎より耐震性が劣る

立ち上がり部分のみに鉄筋コンクリートを用いるため、使用する材料が少なくコストが抑えられます。
強固な地盤であれば布基礎でも丈夫な建物が建てられるでしょう。
また布基礎はベタ基礎よりも地面深くに設置するため、寒冷地のような地面が凍結する地域でも施工が可能です。

デメリットは、ベタ基礎よりも地面に接する部分のコンクリートが薄く、湿気や冷気が伝わりやすいところ。
中には押さえのコンクリートがない場合もあり、地面がむき出しの家屋もあるようです。
そのため湿気で柱が腐ったり、シロアリ被害にもあいやすくなります。
点で建物を支える構造なので、耐震性に劣る点にも注意が必要です。

独立基礎

独立基礎とは、柱の下に基礎を設ける方法です。
古い日本家屋で用いられていた方法でもあります。

メリット ・コストが抑えられる
デメリット ・耐震性に劣る

・湿気や冷気が伝わりやすい

最大のメリットは、コストが抑えられる点。
柱の下のみに基礎を設けるだけなので、材料費や工期が縮小できます。

デメリットは耐震性に劣り、湿気や冷気が伝わりやすいところです。
ただし現在の戸建てでは、独立基礎の上に家を作ることはほとんどなく、デッキやカーポートの柱の基礎として用いられることが多くなっています。

深基礎

深基礎とは文字通り、地面深くに基礎を打つ方法です。
傾斜のある土地に建物を建てる場合に用いられます。

メリット ・弱い地盤でも対応可能

・高低差のある土地でも建設できる

・地下室の建設が可能

デメリット ・コンクリートが多くコストがかさむ

メリットは、弱い地盤や高低差のある土地にも建物が建てられる方法であること。

基礎の深さを活かして地下室を設けることも可能です。

一方デメリットは、他の基礎よりもコンクリートの使用量や工程が増え、コストが高くなる点。
技術も必要であり、施工費や工期も増えやすいようです。

杭基礎

杭基礎とは、強固な地盤まで杭を打ち、液状化現象の起こりやすい軟弱な地盤で建物の安定性を図る方法です。
なお杭基礎は、さらに「支持杭」と「摩擦杭」の2種類に分けられます。

・支持杭…支持地盤という硬い地盤にまで杭を打ち込む方法。軟弱地盤で用いられる。
・摩擦杭…杭と地盤の間に生まれる摩擦で支える方法。ある程度地盤が硬く、戸建てなど小規模な建物で用いられる。

メリット ・軟弱地盤でも建設可能

・重量のある建物もしっかり支えられる

デメリット ・工期が伸びることもある

・コストが高い

杭基礎のメリットは、軟弱地盤の上にも安定した建物が建てられるところ。
マンションのような重量のある建物もしっかりと支えられるほど、強固な基礎ができます。

ただし裏を返せば、軟弱地盤は杭基礎が必須。
地中深くまで杭を打ったり、専門の業者が施工しないといけないことからコストが高くなり、基礎の施工だけでもかなり費用がかかるでしょう。

 

東宝ホームはベタ基礎が標準

地盤や地域によって異なることもありますが、一般的な地域ではメリット・デメリットを総合すると、新築住宅にはベタ基礎が適していると言えるでしょう。

東宝ホームは、耐震性や防湿・防蟻などに優れたベタ基礎が標準仕様!
基礎がしっかりしているからこそ、断熱性能や東宝ホーム独自の耐震システム『H.E.A.R.T(ハート)』の力が最大限発揮されます。

また必ず地盤調査を行っており、地盤の状態がよくなければ地盤改良工事を行ってから基礎の施工がはじまります。
地盤の状態がよくなってからベタ基礎を施工するため、丈夫な家づくりが叶います。

 

家の基礎の種類にも注目して安心安全な家づくりをしよう

家の基礎は目に見えづらく、種類や性能は後回しにしがちな部分。
しかしどんなに素敵な家を建てても、基礎がしっかりしていないと住む人の安心や安全が確保できません。
つい間取りや内装ばかりに目がいきがちですが、打ち合わせの際は基礎の話も忘れないようにしましょう。

東宝ホームのモデルルームや宿泊展示場では、分かりづらい基礎の部分もしっかりとご説明いたします。
実際に見て触れることで、東宝ホームの確かな性能をご確認いただけるでしょう。
ぜひお気軽にお近くの東宝ホームへお越しください。

 

 

 

2024.02.05 09:00