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家づくりについての情報を集める中で、「一次エネルギー消費量等級」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
近年、地球環境への配慮や光熱費の上昇から、住宅の省エネ性能が重要視されていますが、「一次エネルギー消費量等級」は住宅の省エネ性能を評価する指標の一つです。
今回は、一次エネルギー消費量等級について詳しく解説します。
省エネ住宅の種類や補助金、一次エネルギー消費量を抑える方法についても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
住宅の省エネ性能は、「一次エネルギー消費量等級」と「断熱等性能等級」の2つで評価されます。
まずはこの2つの指数について、わかりやすく解説していきます。
「一次エネルギー消費量等級」とは、住宅が年間に消費するエネルギー量を示す指標のこと。
家の設計段階で「この家はどれくらいエネルギーを使いそうか(設計一次エネルギー消費量)」を計算し、「標準的な家(基準一次エネルギー消費量)」と比べてどれくらい省エネかを「BEI(Building Energy Index)」という数値で表します。
<BEIの計算式> BEI = 設計一次エネルギー消費量 ÷ 基準一次エネルギー消費量 |
算出したBEIに基づいて、4〜6までの等級を決定。
等級が高いほど省エネ性能が高く、地球環境への負荷が少ない住宅であることを示しています。
等級 | BEI | 特徴 |
等級6 | 0.8以下 | ・2022年に新設された基準であり、2025年3月時点での最高等級
・従来の住宅と比べて、エネルギー消費を20%以上削減できる |
等級5 | 0.9以下 | ・2022年までの最高等級
・従来の住宅と比べて、エネルギー消費を10%以上削減できる |
等級4 | 1.0以下 | ・2025年以降、省エネ住宅の最低として義務化された等級 |
※等級3(BEI=1.1以下)は2025年以降は廃止され、既存住宅のみに適用
「断熱等性能等級」とは、住宅の外皮(外壁・屋根・床・窓など)の断熱性能を評価する指標です。
等級は1〜7まであり、数字が大きいほど断熱性能が高いことを示します。
等級 | 施行 | 特徴 |
等級7 | 2022年10月 | ・「HEAT20」G3レベル
・「平成28年省エネ基準」よりも一次エネルギー消費量(暖冷房)を40%削減可能 |
等級6 | ・「HEAT20」G2レベル
・「平成28年省エネ基準」よりも一次エネルギー消費量(暖冷房)を30%削減可能 |
|
等級5 | 2022年4月 | ・「ZEH水準」レベル |
等級4 | 2000年4月 | ・平成28年省エネ基準
・等級5が新設されるまでの最高等級 |
等級3 | ・平成4年省エネ基準 | |
等級2 | ・昭和55年省エネ基準 | |
等級1 | ー | ・省エネ基準に満たない |
※「HEAT20」「ZEH」については、後述する「省エネ住宅の種類」をご覧ください。
2025年4月からは、新築住宅はすべて「一次エネルギー消費量等級4」および「断熱等性能等級4」以上の省エネ性能を確保することが法律で定められています。
住宅の省エネ性能を示す「一次エネルギー消費量等級」。
ここでは、この等級が高い住宅を選ぶとどんな良いことがあるのか、またどんな点に注意が必要なのかを解説します。
一次エネルギー消費量等級が高いメリットは、次の通りです。
・環境に優しい
・快適な室内環境を実現できる
・光熱費を削減できる
・建物の劣化を抑えられる
・補助金や税制の優遇を受けられる
まず一次エネルギー消費量等級の高い住宅は、地球環境に優しいです。
夏は涼しく冬は暖かく、部屋ごとの温度差も少ない家になるので、1年中とても快適に過ごせます。
また電気やガスの使用量が少なくて済むため、年間の光熱費も大幅に削減できるでしょう。
さらに結露やカビが発生しにくく、建物が長持ちしやすいのも嬉しいポイント。
他にも、国や自治体による各種補助金制度や、住宅ローン減税などの税制優遇が受けられるメリットもあります。
高い省エネ基準を追求することで、次のようなデメリットが発生する可能性があります。
・業者選びが難しい
・建築コストが高くなる
高い省エネ性能を実現するには、専門的な知識と技術が必要であるため、すべての建築会社が対応できるわけではありません。
また高性能な断熱材や窓、設備機器が必要となるため、初期建築コストは一般的な住宅に比べて高くなる傾向にあります。
ただ長い目で見れば、光熱費削減や快適性の向上、住宅の長寿命化など、メリットのほうが大きいと言えるでしょう。
省エネ住宅にはさまざまな種類があり、満たすべき省エネ基準も異なります。
代表的な省エネ住宅とその基準を以下にまとめました。
種類 | 特徴 | 省エネ基準 |
ZEH | 年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスになる住宅 | ・一次エネルギー消費量等級6
・断熱性能等級5 |
LCCM住宅 | 建築から廃棄までのCO₂排出量をマイナスにする住宅 | ・LCCM適合判定ルート / CASBEE認証ルートの2つの認定基準を満たす |
HEAT20 | 冬季も快適に過ごせる高断熱住宅 | ・G1、G2、G3の3段階のグレード設定
・G2は断熱等級6、G3は断熱等級7に相当 |
低炭素住宅 | CO₂削減措置を講じた住宅 | ・国の省エネ基準と比較して一次エネルギー消費量を20%以上削減など |
長期優良住宅 | 長期的わたり良好な状態で利用できる基準を満たした住宅 | ・一次エネルギー消費量等級6
・断熱性能等級5 |
GX指向型住宅 | 高い断熱・省エネ性能を備えた次世代型住宅 | ・断熱等性能等級6以上
・再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率35%以上 ・再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上 |
省エネ性能の高い住宅を建てる際には、さまざまな補助金制度を活用することができます。
ここでは2025年3月現在、省エネ住宅の取得・新築に使える補助金制度を紹介しましょう。
ZEH、Nearly ZEH、ZEH OrientedなどのZEH住宅が対象の補助金です。
・対象となる住宅:ZEH水準を満たす住宅
・補助額:55~112万円/戸
ZEHの詳しい内容や補助金について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>ZEHとはどういうもの?メリットや補助金について解説
2025年に新設された、省エネ性能の高い住宅を取得する際に利用できる補助金制度です。
GX指向型住宅では、子育て世帯や若者夫婦世帯だけでなく、全ての世帯で補助を受けられます。
・対象となる住宅/世帯
:ZEH水準住宅・長期優良住宅/子育て世帯・若夫婦世帯
:GX指向型住宅/すべての世帯
・補助額:60万円~160万円/戸
詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>子育てグリーン住宅支援事業が2025年に新設!気になる内容は?
独自の省エネ住宅補助金制度を設けている自治体もあります。
詳しくは、お住まいの自治体の公式情報を確認してください。
最後に、一次エネルギー消費量を低く抑える家づくりの工夫を3つご紹介します。
住宅の断熱性能を向上させることは、エネルギー消費量削減の基本です。
壁・床・天井・窓などの断熱性能を高めることで、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を大幅に削減できます。
ただ、いくら高性能な断熱材を使用しても、隙間から空気が出入りしてしまっては効果が半減してしまいます。
断熱性と同時に、気密性を高めることも大切です。
住宅で使用する冷暖房機器は、省エネタイプのものを採用することで、同じ効果を少ないエネルギーで得ることができます。
エアコンなどの古い設備をそのまま使用しようと考えている方は、ぜひ新築を建てる機会に買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
LED照明は、白熱電球や蛍光灯と比較して20%以上も一次エネルギー消費量を抑えられると言われています。
寿命も長く、交換頻度も減らせるので、ぜひ採用を検討してみてくださいね。
太陽光発電システムの導入により、自家発電でエネルギーを賄うことができます。
蓄電池と組み合わせれば、より効率的にエネルギーを活用できるだけでなく、災害時の非常用電源としても役立つのでおすすめです。
省エネ住宅は、光熱費削減やお住まいの方の健康、そして地球環境にも大きく貢献します。
住宅会社選びの際には、ぜひ一次エネルギー消費量等級についてもチェックしてみてくださいね。
東宝ホームは、標準仕様として「断熱等級6」「一次エネルギー消費量等級6」を採用!
お客様に快適で経済的、そして環境にやさしい住まいをご提供しています。
「東宝ホームの省エネ住宅について詳しく話を聞きたい」という方は、ぜひお近くの展示場・モデルハウスへご来場ください。
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