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住宅の壁や天井のクロスの下には、「プラスターボード(石膏ボード)」という建材が使用されていることをご存じでしょうか?
あまり注目されない建材ではありますが、住宅の性能を大きく左右する大切な建材です。
今回はそんなプラスターボードについて、基本的な知識から選び方、注意点まで詳しく解説します。
東宝ホームで標準採用しているプラスターボードについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
「プラスターボード」とは、石膏を板状に成形し、その両面を特殊な紙で覆った建材のこと。
石膏の特性を活かした防火性能と優れた遮音性能が特徴で、主に住宅の壁や天井の下地材として使用されています。
ちなみに「石膏ボード」という呼び方を耳にすることも多いですが、これは同じ建材の別名です。英語の「Plaster Board」を日本語に訳すと「石膏ボード」となるだけで、製品としての違いはありません。
用途に応じて最適な性能を発揮できるよう、プラスターボードにはさまざまな種類が用意されています。
ここでは、それぞれのプラスターボードの特徴について見ていきましょう。
最も一般的な、標準タイプのプラスターボード。
加工のしやすさと手頃な価格で、DIYでも活用しやすい素材です。
厚さは9.5mm、12.5mm、15mmの3種類で、9.5mmは準不燃材料、12.5mmは不燃材料に認定されています。
主な使用場所:住宅や学校の壁・天井の下地材など
標準タイプより強度を大幅に向上させたタイプ。
強度に優れているため、頑丈さが必要とされる場所で重宝されています。
主な使用場所:学校の教室や廊下の壁、間仕切り、通路の壁など
防水性能を重視した特殊タイプです。
芯材と表面の両方に防水加工を施すことで、高い耐水性を実現。
湿気の多い環境でも、カビの発生を効果的に抑制します。
主な使用場所:キッチンや洗面所の壁・天井、外壁の下地材など
芯材にガラス繊維を配合した、特に高い耐火性能を備えたタイプです。
豊富な厚みバリエーション(12.5mm〜25.0mmの6種類)を揃え、標準タイプより厚手のものも選択できます。
主な使用場所:大型建築物の防火区画、耐火壁など
耐火性能と耐震性能を両立したタイプです。
強度によってA種とB種に分けられ、くぎなどで壁に固定した状態での外力への抵抗力が、標準タイプの3倍あるものをA種、2倍あるものをB種といいます。
主な使用場所:ツーバイフォー工法や軸組工法など、木造住宅の耐力壁など
左官材料の下地として特別に設計されたタイプです。
表面に特殊な凹凸加工を施し、左官材料が塗りやすい仕様になっています。
主な使用場所:漆喰や珪藻土などの塗り壁
美しい仕上げがあらかじめ施されたタイプです。
塗装やクロス貼りが不要で、工期の短縮が可能になります。
主な使用場所:壁や天井、押入れやクローゼットの内装など
両面に不燃性の特殊原紙を採用したタイプです。
9.5mmという薄さでありながら、不燃材料に認定されています。
主な使用場所:不燃材料が必要な壁・天井など
室内の湿度を自動的に調整する機能を持つタイプです。
標準タイプの約3倍の吸放湿性能があり、結露やカビの発生を効果的に防止します。
主な使用場所:収納スペース、湿度管理が重要な部屋
音環境の改善に特化した、機能的なタイプです。
特殊な穴加工により優れた吸音性能を発揮します。
主な使用場所:教室、会議室、音響設備のある空間
建築現場で重宝されるプラスターボードには、いくつもの優れたメリットがあります。
ここではメリットについて、詳しく見ていきましょう。
コストパフォーマンスの高さは、プラスターボードの大きな魅力です。
標準的なサイズ(1,820mm×910mm×9.5mm)で500円程度と経済的で、建築コストの削減に貢献します。
一般のホームセンターでも入手できるため、DIYにもぴったりですよ。
火災で燃えにくいのも、注目すべき特徴です。
これは芯材の石膏に含まれる結晶水によるもので、火災時に水蒸気となって放出されることで温度上昇を抑制し、延焼を防ぎます。
音を通しにくい性質も見逃せません。
特に複数枚を重ねることで高い遮音効果を発揮するため、マンションの住戸間や病院などでも重宝されています。
ただし物の振動による音には弱いため、状況に応じて吸音材との併用を検討しましょう。
施工面での扱いやすさも特筆すべき点です。
一般的なカッターでも切断でき、温度や湿度による変形も少ないため、施工後のトラブルも起こりにくいでしょう。
多くのメリットがあるプラスターボードですが、デメリットもいくつか存在します。
対策と共に紹介しましょう。
最も気をつけたいのが、水分や湿気への弱さです。
水を含むと強度が著しく低下し、カビの発生リスクも高まるので注意しましょう。
特にキッチンや浴室周りでは、定期的な換気を心がけ、湿気がこもらないような対策が重要です。またこれらの場所では、耐水性の高い専用タイプの使用を検討してください。
プラスターボードは、一点に集中した衝撃に弱いという特性も。
例えば家具の角や子どものおもちゃが当たると、穴が開いてしまう可能性があるので注意が必要です。
対策としては、家具と壁の間に適度な距離を確保したり、角にクッションを付けたりするなど、衝撃を避ける工夫をしましょう。
子どもの遊び場近くでは、壁の下部に保護材を設置する対策も効果的です。
プラスターボード自体に釘やネジを固定することが難しい点も、デメリットのひとつ。
特に壁に重いものを取り付けるときは、適切な固定方法を取らないと取り付けた物が落下してしまうかもしれません。
そこでテレビや棚などの重量物を壁に取り付ける際は、必ず適切な補強が必要です。
取り付け位置の背後にある柱に固定するか、専用の金具(ボードアンカー)を使用することで、安全な設置が可能になります。
プラスターボードの廃棄には、専門知識が必要です。
一般ゴミとしての処理はできず、産業廃棄物として適切な処理が必要となります。
DIYで取り外した場合でも、必ず許可を持つ専門業者に処分を依頼しましょう。
住宅会社のブログや個人のSNSなどで、施工中の現場写真を見たことがある方もいらっしゃるかと思いますが、一般的なプラスターボードは黄色みがかった色をしています。
一方、東宝ホームで使用するプラスターボードは、ピンク色の可愛らしいカラーが特徴。
製品名は「タイガーハイクリーンボード」といい、プラスターボードの基本性能である耐火性、遮音性、耐力性能はそのままに、さらに進化した機能を備えています。
その最大の特徴が、室内の空気環境を改善する機能です。
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸収・分解する効果があり、再放出する心配もありません(※1)。
シックハウス症候群とは、建材や家具から放散される化学物質により、目やのどの痛み、頭痛などの症状が現れる現代特有の健康問題のこと。
子どもは大人よりも約2倍のホルムアルデヒドを空気から摂取しやすいとされるため、特に子育て世帯ではシックハウス症候群対策が重要になります。
プラスターボードはクロスの下に隠れるため目に見える訳ではありませんが、家族の健康のためにも注目すべきポイントなのです。
東宝ホームでは、この優れた「タイガーハイクリーンボード」を標準採用。
目には見えない空気環境まで徹底的にこだわることで、お客様により安全で快適な住まいを提供しています。
「プラスターボード」は家づくりにおいてあまり注目されませんが、住まいの品質を左右する重要な建材の一つです。
住宅会社を決める時は、どんなプラスターボードを使用しているのかにも注目してみてくださいね。
東宝ホームでは、この基礎となる建材に、シックハウス症候群の原因物質を吸収・分解する「タイガーハイクリーンボード」を標準仕様として採用。
その他に使用する建材も、シックハウスの原因となるVOC(揮発性有機化合物)の発生を最小限に抑えた、JIS/JAS規格の最高等級(F☆☆☆☆)のものだけを厳選しています。
このような、目に見えないところまでこだわった東宝ホームの家づくり。
その良さは、実際に体感していただくのが一番です。
各地の展示場では、建材の特徴から空気環境への取り組みまで、経験豊富なスタッフから丁寧にご説明させていただきます。
快適な住まいづくりのために、ぜひ一度お気軽にお越しください。
ご来場の際は下記よりご予約いただくと、よりスムーズなご案内が可能です。
皆様のご来場をお待ちしています。
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参考
※1 吉野石膏 タイガーハイクリンボード