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東宝ホーム 本社コラム延床面積とは?正しい求め方と面積を変えずに家を広く見せるアイデア

延床面積とは?正しい求め方と面積を変えずに家を広く見せるアイデア

注文住宅を検討していると「延床面積」といった言葉をよく聞きますが、「延床面積って具体的に何のこと?」と疑問に思う方が多いのではないでしょうか。

簡単にいうと「延床面積」は、住宅の各階の床面積をすべて合計したもののことです。
延床面積が狭いほど建築費用や税金を抑えられ、広いほど費用は高くなります。

今回は延床面積の基礎知識から、面積を増やすことなく住まいを広々と感じさせるアイデアまで、初心者の方にもわかりやすく解説します!

延床面積とは?

延床面積を一言で表すと「住宅のすべての階の床面積を合計したもの」です。
平屋なら1階部分のみ、2階建てなら1階と2階を足した面積、3階建てなら1階・2階・3階をすべて足した面積が延床面積となります。

延床面積の求め方

延床面積の求め方は、以下の通り非常にシンプルです。

延床面積 = 各階の床面積の合計

例えば、1階部分が55㎡、2階部分が40㎡の2階建て住宅の場合、延床面積は「55㎡+40㎡=95㎡」となります。

「延床面積」に似た「〇〇面積」を一覧で解説

家づくりでは「延床面積」以外にも、似たような面積の言葉がたくさん出てきて混乱しがちです。
主要なものをわかりやすく表で整理してみましょう。

延床面積(=延べ面積、建物面積) 各階の床面積の合計。
建築面積(=建坪) 建物を上から見たときの面積。
施工面積 実際に施工した部分の面積。
敷地面積(=土地面積) 建物を建てる土地を上から見たときの面積。

建築面積(=建坪)については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>建坪とは?延べ床面積との違いや坪単価との関係も徹底解説

広い家がほしい=「延床面積を増やせばいい」わけではない!

住みたい家を考えると「もっと広い家を建てたい!」「土地が小さめだから3階建てにしたい!」といろいろなアイデアや理想が出てきます。
しかし「広い家がほしいなら延床面積を大きくすればいい」というわけではありません。
その理由について解説しましょう。

家の面積には法律で決められた制限がある

実は、住宅はいくらでも広くしたり高くしたりできるわけではありません。
敷地によって「ここはこのくらいの大きさ・高さの建物を建てていいですよ」という法的な決まりがあるからです。
これを「建ぺい率」と「容積率」といいます。

・建ぺい率・・・敷地面積に対する建築面積の割合。どのくらいの大きさの家が建てられるかの目安になります。
・容積率・・・敷地面積に対する延床面積の割合。何階建ての建物が建てられるかの目安になります。

建築費用は延床面積に比例して高くなる

住宅の建築費用は、延床面積に比例して高くなります。
限られた予算内で理想の住まいを実現するには、延床面積を上手に使う工夫が大切です。

延床面積が大きくなるとランニングコストが増加する

延床面積が大きくなると、固定資産税や光熱費などの維持費も増加します。
むやみに延床面積を広げるより、設計の工夫で広く感じられる住まいを実現する方が賢明です。

延床面積そのままで広さを演出するアイデア

住宅には、延床面積の計算に含まれない「特別なスペース」があることをご存知ですか?
これらを上手に活用すれば、延床面積を1坪も増やすことなく、驚くほど広々とした住まいを実現できるんです!
ここでは具体的なテクニックをご紹介しましょう。
「吹き抜け」で縦の空間を活用する

「吹き抜け」で縦の空間を活用する

吹き抜け部分は床が存在しないため、延床面積にカウントされません。
天井が高くなることで部屋が広く感じられ、開放的な空間になります。
また1階と2階をゆるやかにつなぐので、家族のコミュニケーションが増えるのもメリットです。
東宝ホームは屋根に断熱材を施工する「外断熱工法」を標準仕様としており、空間の広がりも快適さのどちらも叶うというメリットがあります。

「ロフト」で居住空間を拡大する

一定の条件を満たしたロフトは延床面積に含まれないため、上手に活用すれば延床面積以上の居住空間を確保できます。

・天井の高さが1.4m以下であること
・直下の階の2分の1以下の面積であること
・はしごが固定されていないこと(※自治体によって異なる)

天井の低いロフトは、秘密基地のような遊び場、集中できる勉強・書斎スペースにぴったり!
他にも季節物やアウトドア用品の収納、急な来客にも対応できる宿泊スペースなど、アイデア次第で無限の可能性が広がります。

ロフトのある家づくりをお考えの方は、以下の記事も要チェックです!
>>ロフトのある家づくりをしよう!便利な使い方や注意点は?

「スキップフロア」で立体的な空間を創出する

スキップフロアも、一定の条件を満たすことで延床面積に含まれません。
取り入れることで、段差により空間に変化が生まれ、視線が抜けることで開放感も演出できますよ。
ただし高さや広さなどの制限は各自治体によって異なるため、取り入れる場合は地域の建築基準に詳しい住宅メーカーに相談することをおすすめします。

スキップフロアについて詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
>>階段の途中はどう使う?スキップフロアの活用術

「バルコニー」で室内の延長空間をつくる

奥行きが2m以下のバルコニーは、延床面積に含まれません。
この特性を活かせば、室内の延長として使える空間を確保できます!

例えば週末にゆっくり朝食を取ったり、お気に入りの植物を育てる癒しの空間にしたり、子どもが水遊びを楽しんだり、夜には星を眺めながらくつろいだり……。
想像するだけでわくわくする使い方がたくさんありますね。

「出窓」で室内に奥行きをプラスする

以下の条件を満たす出窓も延床面積に含まれません。

・床から出窓の下までが30cm以上
・外壁からのでっぱりが50cm未満
・見付け面積の1/2以上が窓

出窓を活用すると、まるで部屋が外に向かって広がったような奥行き感を演出できます。
そこにお気に入りのインテリア小物や季節の花、思い出の小物などを飾れば、窓辺が家族の心を癒す特別なコーナーになるでしょう。

控えめな延床面積ながら、広々した空間をつくり上げた施工事例

3〜5人家族が家を建てるとき、よく「30坪くらいがいいかな」という話になります。
1坪=2畳なので、延べ床面積30坪=60畳くらいのスペースです。
2024年度フラット35利用者調査(※1)」によると、注文住宅の平均延床面積は35.84坪。
30坪は平均よりやや控えめな規模ですが、建売住宅の平均30.46坪とほぼ同じで、一般的な家庭にとって手の届く現実的なサイズです。

「30坪だと狭いのでは?」と心配される方もいらっしゃるかと思いますが、アイデア次第でびっくりするほど広々とした住まいになるんですよ。
最後に、実際に東宝ホームで建てられたお客様の事例をご紹介しましょう。

こちらの住宅は、延床面積31.87坪。
30坪とほぼ同じサイズでありながら、設計の工夫により驚くほど開放的な住まいを実現しています。

リビングには、延床面積に含まれない吹き抜け空間を採用。
天井が高くなることで開放感をもたらし、実際の面積以上の広がりを感じられるようになっています。

廊下に階段をつくる代わりに、リビングの中に階段を設置しました。
これで廊下分のスペースをまるまるリビングに回せるため、同じ延床面積でもリビングがぐっと広くなります。
家族の動線が自然とリビングを通るため、コミュニケーションも生まれやすい設計です。

ダイニングからは天井まで続く大開口の窓を通して、外の景色が一望できる設計に。
室内から庭まで視線が抜けることで、敷地面積を超えた広がりを演出しています。

延床面積に含まれないスペースを活用して、広く感じられる家を目指そう!

延床面積は、住宅の各階の床面積を合計したもの。
延床面積が大きくなるほど建築費用や固定資産税などが高くなるため、むやみに面積を広げるのではなく、工夫で広さを演出することが大切です。

東宝ホームは吹き抜けやロフトを活用した住まいを得意としており、延床面積を最大限に活かしたお得で住みやすい家づくりをご提案いたします。
東宝ホーム家づくりが気になる方は、ぜひお気軽にお近くの展示場・モデルハウスへご来場ください。

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参考
※1 2024年度フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/files/a/public/jhf/400374389.pdf

2025.09.18 09:00