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夫婦ともに車を所有していたり来客用の車の置き場所を考えたりすると、「マイホームの駐車場は車2台分ほしい」と考える方も多いのではないでしょうか?
しかし限られた土地の中で大きな駐車スペースを確保しようとすると、家自体が小さくなってしまうことも。
車2台分の駐車場を確保するなら、どのくらいの広さの土地が必要なのかを前もって知っておくことが大切です。
そこで今回は、車2台分の駐車スペースを確保するために必要な広さを解説します。
駐車場のレイアウトや種類もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
プランニング中の図面には「駐車場」とざっくり明記されていることが多いですが、実際に車2台置くにはどのくらいの広さと土地が必要なのでしょうか。
国土交通省の指針によると、普通乗用車1台に必要な駐車場の大きさは、約長さ6.0メートル×幅2.5メートル。
坪数で言うと、約4.5坪の広さが必要です。
普通乗用車1台分に必要な広さは約4.5坪なので、車を2台置く場合は約9坪が必要です。
少しゆとりを持って広さを確保すると、ドアの開閉や物の出し入れがしやすい、使いやすい駐車場になるでしょう。
2020年度フラット35利用者調査によると、注文住宅の平均住宅面積は約38坪。
住宅面積=延べ床面積なので、総2階建てで38坪を叶えようと思うと住宅だけで19坪必要ということになります。
ここに車2台分の駐車場(約9坪)を確保しようと思うと、全体の土地面積はどのくらい必要なのでしょうか?
土地全体の必要面積を出すには、建ぺい率がポイントになります。
建ぺい率とは、敷地面積のうちに建てられる建築面積の割合のことで、「建築面積÷敷地面積×100」で表すことができます。
建築面積を知りたいときは「敷地面積×建ぺい率」で計算しましょう。
例)建ぺい率60%の場合
敷地面積32坪×建ぺい率60%=建築面積19.2坪 |
建ぺい率60%の場合は敷地面積が32坪あれば、建物に使える面積を19坪確保しつつ、余った敷地に車2台分の駐車場も設けられるでしょう。
ただし、こちらはカーポートなしの駐車場の場合。
カーポートありの駐車場の場合は、カーポートなしの駐車場とは異なるので注意が必要です。
次で詳しく解説します。
駐車場をつくるときに気をつけたいのが、カーポートの有無。
建築基準法では、屋根と柱を有するものは「建築物」扱いになるので、カーポート付きの駐車場は建ぺい率に含まれてしまうのです。
つまり駐車場にカーポートをつける場合の建築面積は、住宅に使う面積(19坪)と駐車場に使う面積(9坪)を合わせた28坪が必要ということになります。
例)カーポートありで建ぺい率60%の場合
敷地面積47坪×建ぺい率60%=建築面積28.2坪 |
あくまで建ぺい率60%の場合ですが、駐車場にカーポートをつけるのであれば47坪以上の土地を確保する必要があるでしょう。
あくまで建ぺい率60%の場合ですが、カーポートなしで2台分の駐車場を確保するなら約32坪程度、カーポートありなら約47坪以上を確保できるといいですね。
車2台分の駐車場をつくるとしたら、まずはレイアウトを考えましょう。
駐車場のレイアウトは、おもに4パターンあります。
並列駐車は、前面道路に対して平行に横並びに車を置くこと。
「開口は広く取れるけれど奥行きがない」という場合に用いられます。
特徴は、駐車場の広さを抑えられて、縦列駐車よりも出し入れが楽なこと。
ただし駐車時はハンドルを繰り返し切り替えることになるので、テクニックが必要です。
縦列駐車は、前面道路に対して直角に縦並びに駐車すること。
建物のサイドに奥行きがある場合に用いられます。
デメリットとしては、車が並んだときに奥の車が出しにくくなること。
使用頻度の少ない車がある場合や、来客用として使いたい場合におすすめです。
直角駐車は、前面道路に対して直角に車を置くこと。
戸建ての駐車場でもっとも採用されるレイアウトです。
車が横並びになるので、どの車も出し入れしやすいのがメリット。
ただし駐車する位置によっては、排気ガスが自宅の窓から入ることがあります。
L字駐車は、全面道路に対してL字型に車を置くこと。
土地の形状が正方形に近かったり、いびつな形状だったりする場合に採用されることがあります。
2台分の駐車スペースを確保しつつ、庭遊びや自転車置き場にも活用できるレイアウトです。
駐車場の種類は、主に「オープンタイプ」「カーポートタイプ」「ガレージタイプ」の3種類。それぞれの特徴を解説します。
オープンタイプは、屋根も壁のないオープンな駐車スペースのこと。
限られたスペースにつくりたいときや、コストを抑えたいときにおすすめです。
しかし、雨の日に乗り降りすると人も荷物も濡れてしまうことも。
門柱やゲートもないので、防犯面がやや劣るというデメリットもあります。
カーポートタイプは、オープンタイプに柱と屋根を設けた駐車スペースのこと。
多少の雨風をしのいでくれるので、オープンタイプよりも車が汚れにくくなります。
ただし壁がないので、横殴りの雨が降ると車の濡れは防げません。
ガレージタイプは、車がすっぽり納まる車庫のこと。
出入口に開閉式のシャッターを設けると、雨風からしっかり守れるのはもちろん、防犯性も高められるのがメリットです。
ガレージ内に棚を置くと、工具やアウトドア用品も収納できます。
1階の一部をガレージにするので、住居スペースが減ってしまうことがデメリットです。
家事の時間を短縮し、家族と過ごす時間を楽しむ住まい|東宝ホーム
次でご紹介する3つのケースでは、安全を確保するために駐車スペースにゆとりを持たせた方がいいことも。
詳しく解説します。
交通量の多い道路に面して家を建てる場合は、タイミングを見計らって駐車しなければなりません。
安全確保が難しく、高度な運転技術も必要です。
並列駐車は駐車に時間がかかるので、ほかのレイアウトを検討するのがいいでしょう。
前面道路が狭い場合は、ハンドルの切り替えが思うようにいかないことがあります。
車や通行人が待つ中で、何度もハンドル操作を繰り返せば焦りで事故を起こす可能性も。
駐車スペースにゆとりがあれば、駐車場内で微調整ができるので安全性が高くなります。
普段あまり運転をしない人や運転が得意ではない人にとって、駐車はハードルが高いもの。
誰でも安心して駐車できるように広めのスペースを確保すれば、車体や住宅が破損するリスクを抑えられます。
ここでは、東宝ホームが手掛けた2台分の駐車スペースがある事例をご紹介します。
車2台を置けるのはもちろん、駐車場デザインにもこだわりました。
ぜひイメージづくりの参考にしてください。
助手席側の壁はオープンにして、ドアが当たりにくいようにプランニングしたビルトインガレージ。
ガレージタイプといえば四方から囲まれているイメージが強いかもしれませんが、このようにアクセスしやすいデザインにもできます。
ビルトインガレージの横も駐車スペースなので、来客時も安心です。
白ベースのコンクリートに芝生のグリーンが映えたおしゃれなオープン駐車場。
広い駐車スペースを確保しつつ、ビジュアルにもこだわりました。
カーポートやフェンスなどがないので見渡しがよく、出し入れしやすいのも魅力です。
「景観を損ねずに愛車を雨風から守りたい」という場合は、カーポートがおすすめ。
柱と屋根だけで壁がないので、開放感のある駐車スペースになります。
空いているスペースは来客用の車を置く以外にも、バーベキューしたりプールしたりと多用途に使えるのが魅力です。
家づくりはついつい住居スペースにこだわりがちですが、車社会の地域では駐車スペースの確保も欠かせません。
車2台分となれば、それなりのスペースが必要です。
家づくりの全体図を把握するとき、間取りはもちろん「置きたい車の台数」と「車の大きさ」をリストに加えるのがポイント。
将来大きな車に乗り換えることも考えて少し広めにスペースを確保しておくと、後悔しない駐車場づくりができるでしょう。
東宝ホームは限られた土地の中で、デッドスペースを活かしつつ2台分の駐車場をご提案します。
車を置く以外にも、子どもの遊び場やバーベキュースペースとして活用できるようにプランニングするので、ぜひ一度ご相談ください。